GEOCスタッフブログ

お客様 from 「デンマークに学ぶ これからの教育フューセッション」

本日は、9月21日(土)に開催する「デンマークに学ぶ これからの教育フューセッション」の打ち合わせに、
中曽根さんと戸沼さんがいらっしゃいました。

中曽根さんは教育ジャーナリストとして執筆・出版を仕事に、
戸沼さんはデンマークツアーなどを企画する会社を経営されています。

GEOCでは、フューチャーセッション・ウィーク開催に協力していることから、
お二人が企画されている、「これからの教育フューセッション」にも、第1回開催時から相談を受けています。

今回は、第3の教育をキーワードに、未来の教育について話し合っていく予定です。
GEOCスタッフも「ESD」「環境教育」の視点から、参加者の方々と交流させていただきます。

本セッションに参加を希望の方は、こちらのページ(facebookにリンク)からお申込みください。

中曽根さん(左)、戸沼さん(右)、GEOCスタッフ杉山(中央)




Takayuki Ishimoto

お客様 from 新潟NPO協会 佐渡事務所

本日は、新潟県の佐渡島からお客様がやってきました!
新潟NPO協会 佐渡事務所の中島さんです。

ちょうど関東EPOチームは、佐渡の協働取組の事例収集をしていたところでしたので、
意見交換をさせて頂きました。

佐渡では、トキの放鳥によって、様々なプレイヤーが島内で環境保全のための協働を行っているそうです。
全体としては、地域活性化に繋がることですが、耕作放棄地の再生、モニタリング、竹林整備など、
活動は多岐にわたっており、それぞれのプレイヤーが、島内外からボランティア等を募っています。

今年の関東EPOは、協働取組事業を始め、新潟に多く縁がありますので、
これからも中島さんにはお世話になる機会が増えそうです。

本日はお越しいただき、ありがとうございました!

関東EPOチーム総出で意見交換


[新潟NPO協会]
http://www.nan-web.org/


Takayuki Ishimoto

公害から学ぶこと~九州に行ってきましたその3~

こんにちは!

九州に行ってきましたの第3回目になります。
最終回は一般社団法人水俣病センター相思社の水俣病歴史考証館についてです。

水俣駅からは少し離れた袋という小高い地域にあります。もともとこの辺りが患者の多い地域であったことや、町の中心部にこのような施設が作られることへの反発など、建てられた背景にも様々な理由があるそうです。ちなみに急な登り道や細い道を越えていくので自転車で行くにはかな~りいい運動になりました。

考証館からさらに少し上ると、遠くに天草諸島も。



水俣病歴史考証館には水俣病そのもののことだけではなく、漁業に使われていた道具などいかにして人々が不知火海と暮らしてきたか、またチッソ・行政と患者の方々との闘いの記録が生々しく感じるほどに残されていました。前述のような公設の資料館も公式資料の保存というで重要ですが、同時に民間の視点で、かつ資料館ではなく「考証館」であるということが、過去を過去だけのものとせず水俣病を繰り返してはならない、という強いメッセージそのものだと感じました。

 

3つの施設を回り色々な方からお話を伺うも、なかなか自分の中でも明確なまとめができているわけではなく、悔しく思います。ただ、実際に現地を回ることで感じたことは、
・水俣病の被害に今なお苦しんでいる人がいるということ
・水俣病は単なる病気ではなく人と人との関係性、差別と密接に結びついているということ
・水俣病は人命より経済発展が優先されたことの一つの結果であること
でした。

もちろん以上のことは水俣病に限らず他の公害問題でも当てはまります。なによりも教訓を引き継ぎ悲しみを繰り返さないようにすることがこれからの世代に求められていると思いますが、具体的に何をしていけばよいでしょうか。例えば、一個人として公害資料館に親しい人と行ってみるとか、会社でも話題に挙げる、などあると思います。身近なことから始めていきたいですね。

さらにもう少し大きな枠組みで、各地の公害資料館同士のネットワークをつくる、というのが今年度の協働取組全国事業のあおぞら財団さんの事業になります。GEOCとしてしっかりご支援できるように頑張っていきたいと思います。

 

ローカル線の「肥薩おれんじ鉄道」に乗って帰路へ。道中お世話になった皆さま方、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Kensuke Eguchi

お客様 from 新宿NPO協働推進センター

新宿NPO協働推進センターのSさんが来訪されました。

同センターは、今年4月に新しく新宿区にできたセンターで、
ただいま、NPO等を対象にした講座をいくつも行っています。

NPO設立や会計講座、労務管理など、かゆいところに手が届く企画が盛りだくさん。
GEOC/EPOでも、何かお手伝いできないか、というところで、色々アイデア出しを行いました。

詳細はここでは書けませんが、なかなか面白い企画ができてきそうですよ。
また何かあればお知らせしますので、お楽しみに!

笑顔が素敵なSさん


[新宿NPO協働推進センター]
https://www.facebook.com/shinjuku.npo.center


Takayuki Ishimoto

「未来の社会では当たり前」な生活できていますか?

現在GEOCでは、A SEED JAPANさんによる「東京でもはじめよう、有機農業のまちづくり」展を開催中です。

あなたが動く 社会は変わる

今回の展示では、「有機農業の豊かな生物多様性と暮らし」を、パネルでご紹介しています。
その他にも、

ミライフ!?

「ミライフチェック」というものもあります。
自分の今の生活を客観的にみることなんて普段なかなかないですよね。

そこでこちらを使って「未来の社会では当たり前」な生活が今しっかりできているかどうかを簡単にチェックすることができるんです!

①情報・メディア
②カネ・金融
③モノ・資源

それぞれ10問ずつ、合計30問をYES・NOで選んでいただき、点数によって診断できるというものになっています。
この機会に見つめなおしてみましょう♪(ちなみに私は15点でした)

ケータイ電話の回収BOXです

GEOCの入口ではこのような設置も・・!
ケータイとゴリラ???いったいどのような関係があるのでしょうか。
その答えは、来てみると分かります。

また、今週の10日(土)には、イベントも開催します。
(詳しくはこちら

首都圏の有機農業者、消費者、彼らをつなぐ支援者のための
ネットワークをつくることを目的としたトーク・カフェとなっておりまして、
もっともっと有機に触れたい方のために、
生産者・消費者が「共にこれからできること」を話し合うことができます。

参加費は無料(資料費も含め)で、なんと有機農業者さんが育てたお米の試食もできちゃいます!

当日は飛び込み参加も可能ですので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
※確実に資料が欲しい方やお米を食べたいという方は事前予約をおすすめします。

Minae Aoki

水俣病資料館を訪ねて~九州に行ってきましたその2~

 

こんにちは!

EPO九州に来たのに合わせて熊本市から水俣市まで足を延ばしました。目的地は…日本の4大公害病の一つに数えられる水俣病の資料館です。こちらも先日紹介した協働取組事業に関連するもので、全国事業として採択された「あおぞら財団」が今年行う「公害資料館の連携」事業に参加予定の資料館です。

水俣病の資料館は、汚染された海洋を埋め立てて造られたエコパークにある水俣市立水俣病資料館と市立資料館に併設して国立水俣病総合研究センターが設置する水俣病情報センターと、そこから離れて民間組織である一般社団法人水俣病センター相思社の水俣病歴史考証館の3つが大きいものであります。

 

3つの施設を1日で回るための相棒がこちらです。水俣駅のレンタサイクルを利用いたしました。→

 

 

 

 

まず市立と国立の資料館があるエコパークに向かいました。資料館に入るとすぐに映像で「水俣病のあらまし」を見ることができます。そのあと順路に従って常設展示ということで、水俣市のこと、水俣病のこと、患者の方々のこと、加害企業チッソのこと、裁判のこと、行動した一人ひとりの方々のことなどがパネルや映像で紹介されています。また企画展示のところでは、今年の10月に開かれる「水銀に関する水俣条約」外交会議についてのパネルがありました。さらに、今回は断念いたしましたが予約をすれば水俣病患者である語り部さんから実体験に基づくお話を聞かせていただくことができます。

 

 

続いてつながった建物に国立の水俣病情報センターがあります。ここには、水俣病の情報ももちろんあるのですが、他に水銀そのもの性質や世界各地の水銀汚染についての情報があります。また、ここの展示室の中央には大きなドーム型のスクリーンがあり、今現在の水俣湾の様子などを映しています。

 

 

資料館横にある「水俣メモリアル」

資料館横にある「水俣メモリアル」

 

 

水俣病情報センターの屋上から八代海を一望

 

次回は、相思社の水俣病歴史考証館などについて書きたいと思います!

 

Kensuke Eguchi

協働取組in九州のキックオフ! ~九州に行ってきましたその1~

こんにちは!

先日、協働取組推進事業の九州事業第1回連絡会がEPO九州にて行われ、全国支援事務局として参加させていただきました。

 

今年度の採択団体は全長3000kmにも及ぶ九州自然歩道の情報発信や協働管理・活用を促進する「特定非営利活動法人 グリーンシティ福岡」と、小浜温泉地域における温泉を初めとする地域資源を活かした持続可能な観光地域づくりを推進する「一般社団法人 小浜温泉エネルギー」の2団体になります。

 

 

 

 

第1回連絡会はキックオフということで、大まかな一年間の予定を作成いたします。これまでに関係者間でどれだけ話が進んでいるか、また今後課題になってくるのはどのよう点で、どう対応していくか、、、などなどを見極めた上で来年3月の目標となる状態を参加者で議論いたしました。

九州の案件は小浜温泉という観光地に絞った「点」と九州全体をぐるっと歩く九州自然歩道の「面」の活動とで対照的ですが、小浜温泉地域の近くも自然歩道が通っていたりと親和性もあります。お互いにとっていい刺激になるような取組になってくれると素晴らしいと思います。

 

 

この2団体のモデル事業を本年度実証していくにあたり、地方支援事務局であるEPO九州と全国支援事務局であるGEOCとで本年度サポートをしていきます。詳細についてはこちらをご覧ください。
→ /partnership#kyusyu

Kensuke Eguchi

多目的スペース「LOVE故郷~日本と世界で育むふるさと~」開催中♪

 7月から多目的スペースではオイスカさんの「LOVE故郷~日本と世界で育むふるさと~」が始まりました。

全体図です

 

世界32カ国で展開する「子供の森」計画や宮城県名取市で取り組む「海岸林再生プロジェクト」などの活動現場写真を展示し、世界各地のふるさとづくりを、紹介しています。

その中には、リオ+20のジャパンパビリオンで来場者に呼びかけて作成した「おりがみ」の木によるグリーンウェイブも展示されています。

おりがみの森!

1つ1つの木に、世界中の人たちから未来を担う子どもたちへの応援メッセージを書いてもらったそうです。

そして、先週の土曜日には、「赤ちゃん木育広場」と「森のつみ木広場」のイベントも開かれました。

木育中!

大学生たちも楽しんでます!

 

こちらのイベントは、最終日である7/20(土)も開催します!お子さまのいらっしゃる方は、この機会に木のぬくもりに触れる“木育”をしてみませんか?赤いじゅうたんの上で、のびのびと遊ぶことができますよ。

当日は、すぐ近くの国連大学前で、何百年も前から行われてきた伝統芸能「木挽き」のパフォーマンスも行います。

大きな大木を切る職人の姿はまさに圧巻!ぜひお越しくださいね。

 Minae Aoki

1年超しのラブ(アース)レター from リオ

こんにちは☆

リオ+20に出席したのをご縁に、ブラジルを身近に感じるようになってましたが、昨今のデモに心痛めておりました。

・・・と忘れたころにある一通のレターがやってきました。

ポルトガル語のタイトル・・・ん?ブラジルからの便りか。
外国語が並んでいたので、思わず、迷惑メールだと捨ててしまうところでしたが・・・。

思えば、1年前。
. 本会議も始まり、脱力感を感じていたころ、声かけられたっけ。
”ブラジルまでのエアトラベルで出したCO2をオフセットしてみませんかぁ~?”と。

15ドルくらいだったかと思いますが、かわいい女の子たちが一生懸命営業しているので、申し込みしちゃいました。

その証明が今になって!届いたわけです。まさに1年越し。
”・・・京都議定書のクリーン開発メカニズムに基づき、あなたのエアトラベルのCO2を相殺したことを証明します・・・”というものです。証書の日付が11月ですね・・・。

じゃんっ→

京都議定書か・・・。今となっては日本の離脱がザンネンだけど、13年以降の自主的な取り組みに期待するしかないですよね。

さて、リオ+20ネタとして2つおしらせ。

まず、8月にGEOCを会場にSDGsの勉強会がありますよ。題して、「SDGsと教育」

今回はSDGs議論の進捗を理解するとともに、教育分野にフォーカスします。2015年以降のグローバルな開発アジェンダとローカルレベルで行われる教育活動や市民社会のあり方について議論します。
ESD最終年会合を来年に控え、盛り上がっていきますので、ESDともども一緒に考えていければいいなぁと個人的には思っています。

それから、(関係者のメーリスではすでに流れているとは思いますが、)昨年、 『ハイレベル政治フォーラム』を創設することが決まりましたが、いよいよ、フォーラムの枠組みが暫定的に合意されたそうですよ。

9月の国連総会で採択され、初会合を行う見込みだそうです。ポストリオも要チェックだっ!

s.shirai

日本文化の良さを再発見!あえのことセミナー

 

6/22(土)、「未来へつなぐ、里山・里海」展のイベントが行われました。

“あえのこと”ってなにかご存知ですか?

 

*「あえ」→田の神様をごちそうでもてなすこと 

*「こと」→神様にお仕えする祭事

という意味で、お米が無事に収穫できることへの感謝や祈りの気持ちを表す農耕神事だそうです。

当日は専門家である、新出 直典さん(能登町教育委員会学芸員)をお招きし、

どのようなものか解説と実演をしていただきました。

ハチメ説明中!

 

 

食べ物にもひとつひとつ由来があります。いくつかご紹介させていただきますと・・

  ◆生魚(ハチメ):収穫される米粒が大きくなるようにという意味。 ※ハチメは口が大きい魚

  ◆ふたまたダイコン:子孫繁栄を願って。

  ◆甘酒:田の神様は甘いものが大好き。

などの由来があります。

そして、祭事が終わったあとは、家の人たちでいただくことができるのですが、

この日は1年の中でごちそうを食べることができる日ということで、子供たちはこの時をとても楽しみにしていたそうです。

展示品もまるで本物のごちそうみたいでした

 

この祭事は、自分の家の田んぼに神様を迎えにいくところから始まります。

田の神様は目がみえない神様だそうで、段差があるところを通るときは、「ここに段差がありますので、お気を付けください」と一声かけながら、

丁重に家にお連れします。家ではお風呂も準備し、その後お食事の席にご案内するという流れで行われるそうです。

ひとつひとつの所作に田の神様を大切に想う気持ちがあらわれていて、日本文化の良さを再発見できたような気がしました。

現在では、「あえのこと」を行う家も少なくなってきているそうですが、先人から受け継がれてきた、この古き良き日本文化を今後も大切にしていきたいですね。

Minae Aoki