水俣病資料館を訪ねて~九州に行ってきましたその2~

 

こんにちは!

EPO九州に来たのに合わせて熊本市から水俣市まで足を延ばしました。目的地は…日本の4大公害病の一つに数えられる水俣病の資料館です。こちらも先日紹介した協働取組事業に関連するもので、全国事業として採択された「あおぞら財団」が今年行う「公害資料館の連携」事業に参加予定の資料館です。

水俣病の資料館は、汚染された海洋を埋め立てて造られたエコパークにある水俣市立水俣病資料館と市立資料館に併設して国立水俣病総合研究センターが設置する水俣病情報センターと、そこから離れて民間組織である一般社団法人水俣病センター相思社の水俣病歴史考証館の3つが大きいものであります。

 

3つの施設を1日で回るための相棒がこちらです。水俣駅のレンタサイクルを利用いたしました。→

 

 

 

 

まず市立と国立の資料館があるエコパークに向かいました。資料館に入るとすぐに映像で「水俣病のあらまし」を見ることができます。そのあと順路に従って常設展示ということで、水俣市のこと、水俣病のこと、患者の方々のこと、加害企業チッソのこと、裁判のこと、行動した一人ひとりの方々のことなどがパネルや映像で紹介されています。また企画展示のところでは、今年の10月に開かれる「水銀に関する水俣条約」外交会議についてのパネルがありました。さらに、今回は断念いたしましたが予約をすれば水俣病患者である語り部さんから実体験に基づくお話を聞かせていただくことができます。

 

 

続いてつながった建物に国立の水俣病情報センターがあります。ここには、水俣病の情報ももちろんあるのですが、他に水銀そのもの性質や世界各地の水銀汚染についての情報があります。また、ここの展示室の中央には大きなドーム型のスクリーンがあり、今現在の水俣湾の様子などを映しています。

 

 

資料館横にある「水俣メモリアル」

資料館横にある「水俣メモリアル」

 

 

水俣病情報センターの屋上から八代海を一望

 

次回は、相思社の水俣病歴史考証館などについて書きたいと思います!

 

Kensuke Eguchi