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日本文化の良さを再発見!あえのことセミナー
2013年07月03日
6/22(土)、「未来へつなぐ、里山・里海」展のイベントが行われました。
*「あえ」→田の神様をごちそうでもてなすこと
*「こと」→神様にお仕えする祭事
という意味で、お米が無事に収穫できることへの感謝や祈りの気持ちを表す農耕神事だそうです。
当日は専門家である、新出 直典さん(能登町教育委員会学芸員)をお招きし、
どのようなものか解説と実演をしていただきました。
食べ物にもひとつひとつ由来があります。いくつかご紹介させていただきますと・・
◆生魚(ハチメ):収穫される米粒が大きくなるようにという意味。 ※ハチメは口が大きい魚
◆ふたまたダイコン:子孫繁栄を願って。
◆甘酒:田の神様は甘いものが大好き。
などの由来があります。
そして、祭事が終わったあとは、家の人たちでいただくことができるのですが、
この日は1年の中でごちそうを食べることができる日ということで、子供たちはこの時をとても楽しみにしていたそうです。
この祭事は、自分の家の田んぼに神様を迎えにいくところから始まります。
田の神様は目がみえない神様だそうで、段差があるところを通るときは、「ここに段差がありますので、お気を付けください」と一声かけながら、
丁重に家にお連れします。家ではお風呂も準備し、その後お食事の席にご案内するという流れで行われるそうです。
ひとつひとつの所作に田の神様を大切に想う気持ちがあらわれていて、日本文化の良さを再発見できたような気がしました。
現在では、「あえのこと」を行う家も少なくなってきているそうですが、先人から受け継がれてきた、この古き良き日本文化を今後も大切にしていきたいですね。
Minae Aoki