これからの教育・学びについて若者で話し合うフューチャーセッション「ずっと続く学校ってどんなカタチ?」を開催しました!Part2

Part1で「教育分野から様々な方がご参加下さった」と書きましたが、そうときたら、
参加者の皆さんからも学校に対する問題意識についてシェアいただくしかありません!
ゲストに続いて、参加者の皆さんからもお話を頂きました。




フロアトーク【1】
どうすれば幸せを感じることができるのか、1回解きほぐさない限り、
今の資本主義のルールの中で教育は壁にぶつかってしまうのではないか

















「何のために教育しているのか、それは人々が幸せに平和で暮らしていくためであると考えている。途上国50億人・トップ10億人を考えた時、トップ10億人の私達ですら幸せか疑問である。私たちが自分の存在価値を感じるのは、お金、地位、影響力、すべて“競争の先で得たもの”からで、そこから満足感を得るということが、染みついてしまっている。勝っても勝ち続けなくてはいけない概念にとらわれている。どういう教育をしても、そこの価値観を変えないと、10年後、本当に良い社会になっているのか、争いはなくなっているのか、疑問を持っている。どうすれば、私達は、幸せを感じることができるのか、1回解きほぐさない限り、今の資本主義のルールの中では壁にぶつかるのではないかと考えている。そのあたりの話も共有・議論できると嬉しい。」




フロアトーク【2】
自分で答えを見つける、批判的に分析して考える力を身につけられる教育に

















「公教育についての問題意識は、自分で答えを見つける、批判的に分析して考える力を身につけられるものにしないといけない、ということ。実際そういう力がないと、よりよい社会をつくろうと思ったときに、どのような力を身につければメディアにまどわされず、どうやったら他の人の利害も相対的に考えられる想像力・分析力をもって対話ができる人になれるのか分からないのではないかと思う。思考力を鍛える教育を強めていく必要がある。」




フロアトーク【3】
学習環境・労働環境に余裕がない学校の先生が、子どもに及ぼす影響と
問題を解決するときの体制の在り方

















「子どもは、基本的に良くも悪くも学校での生活が1日の大半となっている。先日のOECDの調査では、“先生に事務仕事が多く、学習環境・労働環境に余裕がない”ということが示された。このような先生たちの状況は、子どもたちには言わなくても伝わってしまう、それは子どもにとって良くないのではないか。
また、高度経済成長も終わり、世界的には環境・人権・貧困等、色々な問題があって、国や地域だけではその解決を担いきれない。
 一方で市民・NPO等、色んな立場の人がいて、それぞれできることできないことがある。垣根を越えて、アイデアを出し合い、解決策を立て、信頼関係を築き、自分たちにできることを協力して担っていける(協働する)と良いのではないのかと思う。」



【1】に対して、日々相当な競争社会の中で生きているゲストから、
「競争の先で得たものから自分の存在価値を感じる癖が染みついてしまっているから、社会や仕事の場において頂点に立たない限り、自分は代替可能であり、そこに虚しさを感じるので豊かになれない。そこで学校やNPOは1つのソリューションになるのではと思う。先日親せきの子どもたちとトランプしてとても楽しかった。子どもと接することは人間にとって何よりも楽しく、充実を感じるものであるから、そういう場が生まれるようにデザインしていく人がいれば、豊かな社会になるのではないかと思う。」という意見や、

【2】に対して、学校の現場を知るゲストから、
「自分で答えを見つける教育をどう施していくか、思考力・判断力の育成が重要という話で、まさに批判する力などを重要視しているESD等を活用して、そういう力を育てていかないといけないし、育てられる学校でないといけない。」

という意見を頂きました。

さて、学校を取り巻く環境、そして問題も様々であることが分かってきたところで、
次は、ゲストの考える「未来の学校のカタチ」についてお話頂きます!
(Part3へ続く)





Yuriko Sugiyama