施設ほか

☆幸せのバトン☆ 森・文化の大切さを人から人へつなぐ。

本日、GEOCセミナースペースにて、

ヴィジュアルミニッツ講演「自然・文化がある幸せを次世代へ:森林と文化をまもる、いかす、つなぐ」

が開かれました。

まず、上智大学アジア人材養成研究センターの阿部千依さんから

カンボジアでの遺跡の現状と、保護活動の様子、保護を行う人材を養成するための活動の

様子が、たくさんの写真を交えて紹介されました。

 

ヴィジュアルミニッツによるアートワークが始まりました!

皆さんは学生の頃、修学旅行でどんなまちを訪ねましたか?

神奈川県の高校に通っていた私は、当時京都・奈良へ行き、

歴史で習っていた、金閣寺や奈良の大仏を実際見れた、ということに興奮した覚えがあります。

では、世界遺産アンコールワットの周辺に住んでいる子どもたちは、アンコールワットを見たことがあるか?

またアンコールワットの歴史について知っているか?

小学5年生の社会で歴史は学ぶそうなのですが、実際見に行く課外学習のようなものはないそうなのです。

彼らの両親は子どもの頃内戦で学校に行けていない世代で、子どもに歴史を教えられません。

今、阿部さんが行っているプロジェクトは、その子どもたちを

考古学・建築学の現場研修を受けるカンボジア人大学生らに

アンコールワットへ連れて行ってもらい、歴史や保護の意義を伝えるというものです。

私たちがこれからもアンコールワットを見て楽しめるとしたら、

こういった活動が遺跡を支えてくれているからですね。

すすむアートワーク

次に、NPO緑のダム北相模の宮村連理さんから、

杉並区立高井戸中学校地球環境部の生徒たちと行う

森づくりの活動についてお話を頂きました。

杉並区立高井戸中学校 宮村先生のお話

2年前真っ暗だった森と明るくなった今の森の様子を比較するスライドが出ると、

その変わりぶりにはびっくり!同じ森の1区画とは思えません。

この森の間伐作業を中学生も担っているというから驚き。

FSC認証を得続けるには、厳しい審査基準を満たさねばならないので、

そのレベルでの作業が子どもたちにも求められます。

間伐作業では「受け口」と「追い口」をつくって木を倒しますが、

大人や先輩の助けも借りながら、力がいって加減が難しい作業に

子どもたちが前向きに楽しく協力して取り組んでいる姿が

映像から伝わってきました。

これから販売される積み木は、子どもたちが間伐した木々かもしれないですから、

楽しみですね。

アートワークの完成!

講義が終わると同時に、

アートファシリテーター福井さんが手がけた、お2人の講義内容のアートワークが完成しました!

美しいですね!

今日から数日間、このアートワークにGEOC展示スペースにご来館いただいた方は

書き込みができるようになっています。

講義に参加できなかった方もぜひこのアートワークをご覧になって、

森と文化を守る仲間の想いを感じ取ってみてください!

 

お客様 from 「デンマークに学ぶ これからの教育フューセッション」

本日は、9月21日(土)に開催する「デンマークに学ぶ これからの教育フューセッション」の打ち合わせに、
中曽根さんと戸沼さんがいらっしゃいました。

中曽根さんは教育ジャーナリストとして執筆・出版を仕事に、
戸沼さんはデンマークツアーなどを企画する会社を経営されています。

GEOCでは、フューチャーセッション・ウィーク開催に協力していることから、
お二人が企画されている、「これからの教育フューセッション」にも、第1回開催時から相談を受けています。

今回は、第3の教育をキーワードに、未来の教育について話し合っていく予定です。
GEOCスタッフも「ESD」「環境教育」の視点から、参加者の方々と交流させていただきます。

本セッションに参加を希望の方は、こちらのページ(facebookにリンク)からお申込みください。

中曽根さん(左)、戸沼さん(右)、GEOCスタッフ杉山(中央)




Takayuki Ishimoto

お客様 from 新潟NPO協会 佐渡事務所

本日は、新潟県の佐渡島からお客様がやってきました!
新潟NPO協会 佐渡事務所の中島さんです。

ちょうど関東EPOチームは、佐渡の協働取組の事例収集をしていたところでしたので、
意見交換をさせて頂きました。

佐渡では、トキの放鳥によって、様々なプレイヤーが島内で環境保全のための協働を行っているそうです。
全体としては、地域活性化に繋がることですが、耕作放棄地の再生、モニタリング、竹林整備など、
活動は多岐にわたっており、それぞれのプレイヤーが、島内外からボランティア等を募っています。

今年の関東EPOは、協働取組事業を始め、新潟に多く縁がありますので、
これからも中島さんにはお世話になる機会が増えそうです。

本日はお越しいただき、ありがとうございました!

関東EPOチーム総出で意見交換


[新潟NPO協会]
http://www.nan-web.org/


Takayuki Ishimoto

お客様 from 新宿NPO協働推進センター

新宿NPO協働推進センターのSさんが来訪されました。

同センターは、今年4月に新しく新宿区にできたセンターで、
ただいま、NPO等を対象にした講座をいくつも行っています。

NPO設立や会計講座、労務管理など、かゆいところに手が届く企画が盛りだくさん。
GEOC/EPOでも、何かお手伝いできないか、というところで、色々アイデア出しを行いました。

詳細はここでは書けませんが、なかなか面白い企画ができてきそうですよ。
また何かあればお知らせしますので、お楽しみに!

笑顔が素敵なSさん


[新宿NPO協働推進センター]
https://www.facebook.com/shinjuku.npo.center


Takayuki Ishimoto

「未来の社会では当たり前」な生活できていますか?

現在GEOCでは、A SEED JAPANさんによる「東京でもはじめよう、有機農業のまちづくり」展を開催中です。

あなたが動く 社会は変わる

今回の展示では、「有機農業の豊かな生物多様性と暮らし」を、パネルでご紹介しています。
その他にも、

ミライフ!?

「ミライフチェック」というものもあります。
自分の今の生活を客観的にみることなんて普段なかなかないですよね。

そこでこちらを使って「未来の社会では当たり前」な生活が今しっかりできているかどうかを簡単にチェックすることができるんです!

①情報・メディア
②カネ・金融
③モノ・資源

それぞれ10問ずつ、合計30問をYES・NOで選んでいただき、点数によって診断できるというものになっています。
この機会に見つめなおしてみましょう♪(ちなみに私は15点でした)

ケータイ電話の回収BOXです

GEOCの入口ではこのような設置も・・!
ケータイとゴリラ???いったいどのような関係があるのでしょうか。
その答えは、来てみると分かります。

また、今週の10日(土)には、イベントも開催します。
(詳しくはこちら

首都圏の有機農業者、消費者、彼らをつなぐ支援者のための
ネットワークをつくることを目的としたトーク・カフェとなっておりまして、
もっともっと有機に触れたい方のために、
生産者・消費者が「共にこれからできること」を話し合うことができます。

参加費は無料(資料費も含め)で、なんと有機農業者さんが育てたお米の試食もできちゃいます!

当日は飛び込み参加も可能ですので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
※確実に資料が欲しい方やお米を食べたいという方は事前予約をおすすめします。

Minae Aoki

多目的スペース「LOVE故郷~日本と世界で育むふるさと~」開催中♪

 7月から多目的スペースではオイスカさんの「LOVE故郷~日本と世界で育むふるさと~」が始まりました。

全体図です

 

世界32カ国で展開する「子供の森」計画や宮城県名取市で取り組む「海岸林再生プロジェクト」などの活動現場写真を展示し、世界各地のふるさとづくりを、紹介しています。

その中には、リオ+20のジャパンパビリオンで来場者に呼びかけて作成した「おりがみ」の木によるグリーンウェイブも展示されています。

おりがみの森!

1つ1つの木に、世界中の人たちから未来を担う子どもたちへの応援メッセージを書いてもらったそうです。

そして、先週の土曜日には、「赤ちゃん木育広場」と「森のつみ木広場」のイベントも開かれました。

木育中!

大学生たちも楽しんでます!

 

こちらのイベントは、最終日である7/20(土)も開催します!お子さまのいらっしゃる方は、この機会に木のぬくもりに触れる“木育”をしてみませんか?赤いじゅうたんの上で、のびのびと遊ぶことができますよ。

当日は、すぐ近くの国連大学前で、何百年も前から行われてきた伝統芸能「木挽き」のパフォーマンスも行います。

大きな大木を切る職人の姿はまさに圧巻!ぜひお越しくださいね。

 Minae Aoki

1年超しのラブ(アース)レター from リオ

こんにちは☆

リオ+20に出席したのをご縁に、ブラジルを身近に感じるようになってましたが、昨今のデモに心痛めておりました。

・・・と忘れたころにある一通のレターがやってきました。

ポルトガル語のタイトル・・・ん?ブラジルからの便りか。
外国語が並んでいたので、思わず、迷惑メールだと捨ててしまうところでしたが・・・。

思えば、1年前。
. 本会議も始まり、脱力感を感じていたころ、声かけられたっけ。
”ブラジルまでのエアトラベルで出したCO2をオフセットしてみませんかぁ~?”と。

15ドルくらいだったかと思いますが、かわいい女の子たちが一生懸命営業しているので、申し込みしちゃいました。

その証明が今になって!届いたわけです。まさに1年越し。
”・・・京都議定書のクリーン開発メカニズムに基づき、あなたのエアトラベルのCO2を相殺したことを証明します・・・”というものです。証書の日付が11月ですね・・・。

じゃんっ→

京都議定書か・・・。今となっては日本の離脱がザンネンだけど、13年以降の自主的な取り組みに期待するしかないですよね。

さて、リオ+20ネタとして2つおしらせ。

まず、8月にGEOCを会場にSDGsの勉強会がありますよ。題して、「SDGsと教育」

今回はSDGs議論の進捗を理解するとともに、教育分野にフォーカスします。2015年以降のグローバルな開発アジェンダとローカルレベルで行われる教育活動や市民社会のあり方について議論します。
ESD最終年会合を来年に控え、盛り上がっていきますので、ESDともども一緒に考えていければいいなぁと個人的には思っています。

それから、(関係者のメーリスではすでに流れているとは思いますが、)昨年、 『ハイレベル政治フォーラム』を創設することが決まりましたが、いよいよ、フォーラムの枠組みが暫定的に合意されたそうですよ。

9月の国連総会で採択され、初会合を行う見込みだそうです。ポストリオも要チェックだっ!

s.shirai

日本文化の良さを再発見!あえのことセミナー

 

6/22(土)、「未来へつなぐ、里山・里海」展のイベントが行われました。

“あえのこと”ってなにかご存知ですか?

 

*「あえ」→田の神様をごちそうでもてなすこと 

*「こと」→神様にお仕えする祭事

という意味で、お米が無事に収穫できることへの感謝や祈りの気持ちを表す農耕神事だそうです。

当日は専門家である、新出 直典さん(能登町教育委員会学芸員)をお招きし、

どのようなものか解説と実演をしていただきました。

ハチメ説明中!

 

 

食べ物にもひとつひとつ由来があります。いくつかご紹介させていただきますと・・

  ◆生魚(ハチメ):収穫される米粒が大きくなるようにという意味。 ※ハチメは口が大きい魚

  ◆ふたまたダイコン:子孫繁栄を願って。

  ◆甘酒:田の神様は甘いものが大好き。

などの由来があります。

そして、祭事が終わったあとは、家の人たちでいただくことができるのですが、

この日は1年の中でごちそうを食べることができる日ということで、子供たちはこの時をとても楽しみにしていたそうです。

展示品もまるで本物のごちそうみたいでした

 

この祭事は、自分の家の田んぼに神様を迎えにいくところから始まります。

田の神様は目がみえない神様だそうで、段差があるところを通るときは、「ここに段差がありますので、お気を付けください」と一声かけながら、

丁重に家にお連れします。家ではお風呂も準備し、その後お食事の席にご案内するという流れで行われるそうです。

ひとつひとつの所作に田の神様を大切に想う気持ちがあらわれていて、日本文化の良さを再発見できたような気がしました。

現在では、「あえのこと」を行う家も少なくなってきているそうですが、先人から受け継がれてきた、この古き良き日本文化を今後も大切にしていきたいですね。

Minae Aoki

フューチャーセッションの設計を振り返ろう

フューチャーセッション・ウィーク@GEOCの締めは、
「デンマークから学ぶ!これからの教育フューチャーセッション」でした。

今回は、セッションのレポートというよりも、
ファシリテーター目線でセッション設計を振り返ってみます。


■50人越えのチェックインとは?

こういうセッションの時に、よくチェックインという形で、自己紹介をしたり、場になじんでもらう工夫を行います。
ただ、参加者が50人を超えることが確実視されていたことや、セッションのプログラムが時間みっちり詰まっており、
そのための時間を設けることが難しそうでした。

そこで、会場内の椅子を、3・4脚ごとに1つの小さな円をつくり、開会までの間に、
お隣さん同士で話しやすいつくりにしてみました。

それと、最初のプログラムの、デンマークツアー報告の際に、
報告者1人が10分話すごとに、近隣の人と1・2分意見をシェアする時間を設けました。

50人全員と話したり、1人ずつ自己紹介すると時間がかかるし、浅い感じになってしまうので、
お隣の人がどんな人なのか、繰り返し話す時間を持つことで、この後の対話を行う時間への準備としました。

どうすれば、場になじめるか?


■気になることを、場に向けて書き出してみる。

また、ツアー報告の際には、ホワイトボードを活用しました。
何に使ったかというと、各報告者が話した中で、キーワードになりそうな言葉や、
具体的な数字として出てきた事実を付箋に書いて、ボードに貼り出したのです。

・エネルギーコンテストの賞金が500クローネ(日本円で1万円相当)
・500%電力を自給している
・大学に入る前に自分が何をしたいのか試せる場
など、ふとした時に見直すことで、どんなことを話していたのか思い出せます。

場合によっては、ここで書き出した付箋を並び替えて、グルーピングして、
これまでの話の内容をまとめることもできます。

今回のセッションでは、まとめもしていませんし、その後、参加者に見られてもいませんでした。
残念ながら、あまり有効に活用できていなかったのは反省点でしょう。

話を共有するための工夫を


■話したいことを話しませんか?

その後、気になるテーマを話した報告者に個別に話を聞く時間を持ちました。
本来ならば、その後に、テーマごとにアイデアをまとめる時間を持つ予定でした。

けれども、テーマごとに集まることで、アイデアに制約をもたらしてしまうこと、
その5つのテーマに収まらない人もいるだろうことを、進行している中で感じて、
「自分が実施したいアイデア」を簡単に書いてもらい、
アイデアの内容が近い人たち、また共感するアイデアを書いている人たちで集まってもらいました。

結果として、この判断が正しかったのかわかりませんが、
その後の30分は、非常に盛り上がり、具体的なアイデアも出てきました。

折角だから、皆が「今」話したいことに焦点を絞る


この後、グループごとにアイデアを発表してもらいましたが、時間の都合上、1分で無理やりマイクを奪うという、
荒業の進行をしました。(一応、それが笑いに変わるような進行をしました)

これはあまりお勧めできなくて、参加者に自ら気づいてもらう、という仕掛けが必要だったと思います。
(ベルを鳴らす、手を挙げるなど)

あとは、発表が終わった後に、当然ながら、クイックレスポンスをした方が、
場が盛り上がったり、気づきが深くなったりします。

このような場合ですと、類似の事例を提供したり、
かなり具体的なアイデアの場合なら、参加者を募ってみたりするのも一つの手です。


と、このセッションのファシリテーターを務めた立場から、
どんなことに気を付けて設計してみたのか、現場でどのように判断したのかなど、書いてみました。
これが正解というわけでもないですし、むしろ、これいまいちだなあ、というものまであると思います。

今後、フューチャーセッションを開催する人の何らかの参考になれば幸いです。

会場を出た後も、話は尽きない


ちなみに、終わった後、私はすぐに帰ってしまったのですが、
参加者の皆さんは、熱心にその後も話を続けられていました。

こういう光景を見ると、主催者冥利に尽きますよね。


Takayuki Ishimoto

生物多様性の戦略=地域の活性化戦略!? 能登のとりくみ

過疎、高齢化からどう抜け出すか?
多くの農村が抱える課題ですよね。

昨日は、世界農業遺産や、その日本初の認定地である能登の里山・里海を
学ぶセミナーをGEOCで開催しました。
認定される地元のメリットは、それをうりにしてに観光客を増加することなのかな…と、
ぼんやり想像してしまっていましたが、そう単純じゃないようですね。

農業遺産の認定は、コミュニティとその環境、との持続可能な発展
‥(長いので中略)のシステムと景観。
ということで、生物多様性、知識、文化なども基準となっています。
認定により、観光の収入が増えたとしても、それが農家に還元されなければ、
それを維持することはできません。
さらに、特に途上国では、そのすばらしい景観が有名となり、
観光客が増えたことによって都市化や、棚田の踏み荒らされるなどの
逆効果も起こりかねないようです。

では、どうすればいいのか? 能登では…
認定されてまず、人びとの「意識」「ほこり」が変わった。
いつも暮らし・光景の価値を人びとが認識し始めた。
自治体も、農家や伝統を守るNPOの取り組みに資金的な支援をするなど
様々な取り組みを始めた。
認定から2年も経て、ようやく7つの農協が連携し、
能登全域を挙げて減農薬を行い棚田米のブランド化した。

すぐに過疎の課題がなくなるわけではないけれど、
10年・20年のスパンをかけて、
農業遺産保全・生物多様性保全・地域活性化の施策を
一体としてとりんだ成果が少しづつでてきたようです。

里山・里海の作り出す、美しい景観。
伝統を脈々と受け継ぐ人びと‥、その発展に向けて行政やNPO‥。
私もそんなところに住みたい…と、思わされました。
ただ、地元では『これが最後のチャンス』とも捉えているとの
石川県の担当の方の説明に、日本の農村の抱える課題の深刻さを再認識しました。
最後にご案内☆
そんな、奥能の民俗行事「あえのこと」を実演・解説します!
農耕神事の一つ一つに知恵と文化が詰まっています。
6月22日(土)14:00~@GEOCにて

また、環境省が力を入れるグリーン復興の核、
「三陸復興国立公園」をレンジャーが直々に解説します。
どのように、自然環境と地域のくらしを後世に伝つつ、活用して
復興していくのか?
6月21日(金)19:00~@GEOCにて

また、『未来へつなぐ、里山・里海展
-三陸復興国立公園、世界農業遺産「能登・佐渡」-』開催中です。

いずれも詳細はコチラ
/event_seminar/multi/detail94
おまちしています♪
Midori Kitahashi