Green Giftプロジェクト~里山の風景を守ろう!~

7/19(土)、Green Giftプロジェクトのお手伝いで、都立野山北・六道山公園へ行ってきました。こちらは都立公園では一番大きな公園です。
今回は、「里山の風景を守ろう!~外来種の引き抜き大作戦!~」ということで、前回に引き続きNPO birthさんにお世話になっております。

まだ梅雨明けしない中、お天気が心配されましたが、雲は厚いものの雨には至らず、何とか開催ということで。

まずは準備体操をして、体をほぐしたのち、今日の作業の説明と注意事項をうけます。草むらに入りますので、危険生物の説明も受けます。

 

 ひえー、という声も。



こちらはヘビの種類についてレクチャーを受けているところです。このうち、ヤマカガシとマムシが毒を持っているということで、ご注意を。

 

今日、引っこ抜く植物に関するレクチャーを受けます。

集合場所から今日の作業場所に徒歩で移動し、さあ、いよいよ作業開始です。今日の作業は外来種である「アメリカスミレサイシン」を取り除きます。アメリカスミレサイシン(亜米利加菫細辛)とは、スミレ科の草丈10~20cm、北アメリカ原産の多年草。良く発達した太い根を持ち、栽培容易、耐寒性十分、見た目もかわいらしいが、容易に帰化するので要注意という植物。花の時期は既に終わっていますが、白~青紫の綺麗な花をつけます。

これが、アメリカスミレサイシン

さて、作業に取り掛かるとあるわあるわ。場所によっては1平米辺り20本ぐらい生えてます。最初はコツが掴めず、やたらとシャベルを「ぐさっ」と地面に刺していましたが、茎を辿っていくと、ガッツリとした太い根が、茎の延長線上の生えているので、そこをピンポイントでちょっと掘ってやると、効率良く抜ける事が分かりました。

 

無心になってひたすら抜いていきます。

「これは全部終わるのか?」と思いつつ始めましたが、皆で黙々と作業した結果、目標としているエリアまで何とか終わりました。場所により密集しているところと、そうでないところがあり、最後のほうは「まだないかな~」と探すぐらいのレベルで取り除けました。

遠目には分かりませんが、かなり引っこ抜いた後です

引っこ抜いた結果、山盛りになるほど取れました。地味な作業ですが、里山の原風景を保つには大事な作業です。こうした作業を繰り返すことで、次第に外来種の勢いが劣勢になっていき、地域本来の植生を保つことが出来ます。植物だけでなく、それを餌にする昆虫、さらにそれを食べる鳥や小動物など、全体の生態系に関わってきます。

最後に振り返りをしました


最後にみんなで振り返りをしました。日頃オフィスでパソコンと格闘する人も多く、「こうした作業は良いリフレッシュになりました☆」など達成感とともに爽やかな汗をかくことができました。

 

秋にも外来種除去の作業を予定しております。生物多様性が叫ばれるなか、各地の現状について知るには良い機会です。ご興味のあるかた、どうぞご参加ください。

(伊藤)