ブルーフラッグ交流会に参加しました

「ブルーフラッグ」という国際環境認証があるということをご存知の方は少ないかもしれません。
これはビーチやマリーナを対象として、その水質、環境マネジメント、環境教育、安全とサービスの状況が国際的に優れていると認証されるヨーロッパで始まった制度です。世界50の国と約4000箇所で取得されているそうです。

この認証を日本で初めて取得しようとしているのが、福井県高浜町です。
若狭湾を臨む高浜町のビーチは本当にきれい。このきれいな海は町の人々の努力によって支えられています。地域の誇りであるこの浜を、国際認証を取得することで世界の人にもわかってもらいたい。そんな気持ちから始まった活動だそうです。

日本にはまだない「ブルーフラッグ」なるもの。地域の中でみんなが知っているとまではなかなかいきません。そこで観光協会では清清しい青色の旗をつくり町内のお店などに設置、みなさんの目に止まるような工夫をしています。また、10月17日には町内で交流会を開催することとなり、GEOCからも参加してきました。

交流会は海辺での体験メニュー、シンポジウム、懇親会の3本だて。ブルーフラッグの説明やほかの取得ビーチの魅力について伺ったり、高浜のビーチをどんな風にデザインするかを共有したり。最後の座談会では取得に向けてそれぞれの立場で参画している町の方々の意気込みについてお話しを伺いました。

 

僭越ながらパネリストとして登壇させていただき、取得のために外部の基準を持ってきて機械的に進めるのではなく地域の方と自分たちの活動を通じて本質的な仕組みを協働で作っておられることについてコメントさせていただきました。

認証制度の怖いところは、取得が目的になってしまいがちなところ。でも高浜の方々は、今、自分たちがやっていることが繋がったその先に、認証制度の基準クリアがあると考えています。またその取組みが深まり地域にとっても良い効果を生むことを大切にしておられました。

  


もうひとつ印象的だったのは海を観光資源としてではなくみなさんの「庭」のように大事にする日本らしさがでていること。海外のブルーフラッグビーチを知っている観光客がいらした時にも、日本の自然を尊重する文化と共にビーチを楽しみ、その中で高浜のファンが増えていくのではないかと思いながら帰ってきました。
その先に、認証制度の基準クリアがあると考えています。またその取組みが深まり地域にとっても良い効果を生むことを大切にしておられました。

ブルーフラッグについて(FEE Japan)
http://www.feejapan.org/blueflag/
ブルーフラッグ取得をめざして(若狭高浜観光協会HP内)
http://www.wakasa-takahama.jp/blueflag/index.html