瀬戸内トリップ③”かけがえのない”価値って・・・。島たびで考えてみた。

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こんにちは☆

今年のGWは飛び石連休ですが、皆さんはどこか旅行に行かれる計画はありますか?4県にまたがる瀬戸内トリップのおすそ分けレポートも今回が最後。

瀬戸内と言えばやっぱり、島旅でしょ~!

ということで、今回、広島の旅トモに連れていってもらったのは5つの島をつなげたとびしま海道。ゲートウェイの呉や仁方を通り、安芸灘大橋を渡ります。

島というとなかなかアクセスが悪いイメージがありますが、こちら、全ての島が橋でつながっているので、気軽に島ホッピングを楽しむことができます。ちなみに広島市内からもバスが出ていますので、島暮らしを始める人にもハードル低め?

モリモリな体験は紹介しきれないので、ここではほんのさわりを絞ってご紹介。

●里海 瀬戸内海の海の幸に舌鼓 ウマ━(●゚∀゚●)━
瀬戸内海といったら、里海の豊かな海の幸を思い浮かべる人も多いはず。上蒲刈島で訪ねたのは、蒲刈漁協青年部が運営する潮騒の館。ココでは、その日に釣った魚がその場で食べられます♪ 水槽から選ぶと、漁師兼板前兼店番のお兄ちゃんが手早くさばいてお皿に乗せてくれました。お兄ちゃんは、”じゃ、ボク、これからご飯だから食べ終わったらそこらへんにお皿置いておいて~。”と言って消えていきました。何とものどか・・・。
いいな♪ GEOCスタッフのIは、美味しい魚料理を食べたければ漁業婦人部に行けといつもの口癖ですが、青年部も十分美味しいお魚いただけました!

●歴史保存地区に育つ柑橘畑
大崎下島は、江戸後期から昭和初期の建物が残る保存地区。映画ももへの手紙の舞台にもなった、美しい街並みが見られます。人がまばらで、観光施設をめぐると、ご自由にお入りください・・・とメッセージだけある。民家の軒先には、NPOの方が各軒に配っているお花がちょこんとあって、人に出会わずとも、そこに住む人々の柔らかな様子が伝わってきました。桜が舞い散るお寺がとってもきれいでした!
お参りしようとしたところ、右手に果樹園が。お参りより果物・・・・と反応してしまい?、つい、脇道それて入っていくと、おじさんが。

私「ステキな果樹園ですね~。どのくらいの種類があるんですかぁ~? (*^-^)ニコ」
おじさん「欲しかったら持ってきなっ。東京は高いだろっ」

そう言うと、おじさんは、レモンやきんかんを次々にもぎ取って私たちにくれました。やったぁ~!!!ありがとぅ~(≧∀≦)

●旅人と島人の交流拠点 やすらぎのカフェ
ここまでの島は広島の呉市。5つ目の島の岡村島から愛媛県に入ります。そしてとびしま海道の終点。ここは人口500人少々の典型的な過疎高齢化の地域。高齢化率60%を超えているのだそう。

ここに、島で唯一のカフェ”まるせきカフェ”があります。
この春にオープンしたばかりのカフェは2012年4月より東京から移住してきた地域おこし協力隊メンバーによって立ち上げられたようです。
中は古民家を改装した造りでアットホームな感じ。カフェと島の果物を使ったスウィーツをいただきながら、まったり・・・。【´∀`】

こんな非日常的な体験の24時間後には、GEOCで何事もなかったようにお仕事をすることに。

さて、前回のブログで紹介した書籍”里山資本主義”。最後の章は実は東京に帰ってきた週末に読んだのですが、最終章はずいぶん、哲学的は側面が書かれているんですね。

マネー資本主義が行き過ぎると、人の価値まで金銭換算してしまう。人間の価値は『あなたはかけがけのない人』だと言ってもらえるかどうかで決まるのだと。precious&pricelessかぁ。

キュン死にしてしまいそうな言葉ですね・・・。
でも、藻谷さん!ドラマのセリフでもないし、ちょっとハードル高すぎませんか?”ありがとう”とか”ごめんなさい”だって、なかなか言えない人が多い国民ですよぉ。。。多分、言ったことも言われたこともない人がほとんどのような?(苦笑)お金を稼ぐほうが実は簡単だったり!?
でも、今の世の中が人間を認めてあげる、正当に評価できる機会が極端に少なくなっていることを分かりやすく表したかったのかもしれませんね・・・。

さて、大事に持ち帰った島レモンをホットドリンクでいただきましたが、これ、激美味なのですよ! スーパーで買ったのとはワケが違います!(感’∀’激)ノ゙

本の話が立体的に浮かび上がり、瀬戸内の香りと島の思い出も蘇ります。

旅×出会いで手に入れた、お金を出しても手に入らない、これからも手に入るか分からない・・・これぞ、”かけがえのない”レモン・・・なんだよね。σ( ^ー゚)

明日からGW後半戦!
旅行に行くもよし、家で過ごすもよし。皆さんがプレシャス&プライスレスな時間が過ごせますよ~に。

s.shirai