【海外事例101<書籍>】世界リスク報告書2017年版 2019年3月19日

世界リスク報告書は、2011年より毎年Bündnis Entwicklung Hilftから発行されている。世界リスク指標(WRI)は世界171か国の災害につながる極端な自然現象のリスクや脆弱性を評価している。2017年版は2012年~2016年の5年間の報告書を分析しており、WRIの更なる開発の土台となる。極端な自然災害に対する脆弱性は世界規模で減少し、多くの国は過去の災害から学び備えを改善しているが、極端な気象事象は著しく増加しており、誤った楽観主義には警鐘を鳴らす。5年間の分析から判明した世界の中で災害リスクの高い地点を紹介している。最もリスクが高い熱帯の沿岸の発展途上国において、生態系に基づく方法も含み、リスクを軽減する多くの方法があることも示している。

書籍情報

書籍名; 世界リスク報告書2017年版
(原題 World Risk Report 2017)
発行元; Bündnis Entwicklung Hilft
発行年; 2017年11月
著 者; Lotte Kirch, Stephan Luther, Peter Mucke, Ruben Prutz, Prof. Dr. Katrin Radtke, Christopher Schrader
テーマ; 防災、気候変動


※【海外事例<書籍>】は、書籍や調査レポートなどを通して、海外事例を紹介するコーナーです。