【海外事例38<書籍>】バルバドスのグリーンエコノミーのスコーピング調査 2015年3月12日

太平洋・西インド諸島・インド洋などにある低地の小さな島国は、地球温暖化の影響を受けやすく、また少人口・遠隔性・自然災害等、島国固有の課題を抱えている点で他の途上国と異なるため、国連は52の国と地域を小島嶼開発途上国(SIDS)と認定している。

 

本書は、2009年からバルバドスで行われているUNEPスコーピングスタディの研究成果報告書である。グリーンエコノミーを推進する5つの産業として、農業、漁業、建築、交通、観光を研究対象とし、4つの重要課題―ごみ、水、エネルギー、土壌―について分析している。評価を含む研究プロセスは、各分野の専門家、政府、NGO、企業が参加した委員会で議論される民間参画型で行われた。

グリーンエコノミーにシフトしていくためには新しい資金調達方法や技術転換、産業基準や税制などの制度改革、教育や研修が必要であり、10の提案をロードマップとしてまとめている。

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書籍情報

書籍名; バルバドスのグリーンエコノミーのスコーピング調査
(原題「Barbados’ Green Economy Scoping Study」)
発行元; 国連環境計画(UNEP)
発行年; 2014年
著作者; バルバドス政府、西インド諸島大学、UNEP
テーマ; グリーンエコノミー



※【海外事例<書籍>】は、書籍や調査レポートなどを通して、海外事例を紹介するコーナーです。