[国内事例105] 知床半島ウトロ海域における海鳥保護と持続可能な海域利用の取り組み 2014年3月30日

概要

知床半島ウトロ海域における海鳥保護と持続可能な海域利用の取り組み
ウトロ地域では、極東アジアにだけ生息する希少種であり絶滅危惧種Ⅱ類の海鳥「ケイマフリ」が身近に生息している。

平成22年度~平成24年度、環境省「知床国立公園ウトロ海域における海鳥の保護と持続可能な海域利用検討」3カ年事業の取り組みとして検討会議を組織。年2回程度の検討会の開催、利用動向調査、デコイを使用した地域協力による取り組みのPR、観光船事業者による海鳥観察記録の実施、専門家による調査結果の情報共有など、海域に関わる様々な地域の人々が「ケイマフリの保全」をシンボルテーマに協力関係を確立した。

ケイマフリの認知度を高め環境保全のシンボルや観光資源として育てていくこと、希少種を見守ることを通して関係者がWin-Winの関係を気付くことができる仕組みを「知床スタイル」として確立し、定着を図ってきた。

平成25年度は催事「海鳥WEEK」を開催し、専門家による出張出前講座、クルーズ、写真展などを行なった。イベントや教育的仕かけを創りだしながら、観光客だけではなく地域住民に対しても普及啓発を行なっている。

パートナーシップのポイント

・協議会が中心となって地域のステークホルダーの巻き込みが図られている。また、科学的データのフィートバックを行なうという点から研究者との協働が進められている。

・関係者の理解が得られ、観光船でケイマフリの解説をするようになった。

カテゴリ

■事業協力・事業協定 ■実行委員会・協議会

テーマ

■生物多様性・自然保護 ■エコツーリズム

主体とパートナー

□主体
 知床ウトロ海域環境保全協議会
□パートナー
 研究者、漁業協同組合、環境省、観光船事業者、地元自治体、その他団体・観光業者、EPO北海道

調査文献サイト等

ケイマフリ/知床データセンター(外部サイト)

英語サイト

/english/what/case-studies/1223.html