[国内事例103] “関東”にこだわった環境教育ミーティング


概要

 環境教育関東ミーティング(以下、関東ミーティング)は、2005年から関東で年に一度行われる環境教育のミーティングだ。環境教育、自然体験活動、野外教育に関心を持つ方々が集まり、実践発表や情報の共有、研修や交流の場として賑わっている。これまで、北関東を中心に開催されてきたが、第11回となる次回は初めて南関東で開催される予定だ。関東ミーティングの、これまでの活動を振り返ってみたい。

 

経緯

 環境教育ミーティングといえば、昭和62(1987)年から山梨県の清里で開催される「清里環境教育フォーラム(通称:清里ミーティング)」が草分けだ。その後ブロック毎の環境教育ミーティングが開催されるようになったが、清里は首都圏からも近く、関東の地域ミーティングは長らく開催されなかった。しかし、関東エリアの人からも「関東の人の横のつながりを作る、地域ミーティングも欲しいよね」という声も上がり、2005年、国立赤城青少年交流の家の事業として、「第1回 環境教育関東ミーティング」が開催される事となった。

【これまで年度に1回、下記のように開催されている】

行事名 開催年 開催場所 開催地
第1回 環境教育関東ミーティング 2005年 2月 国立赤城青少年交流の家 群馬県前橋市
第2回 環境教育関東ミーティング 2005年 12月 国立赤城青少年交流の家 群馬県前橋市
第3回 環境教育関東ミーティング 2007年 2月 国立赤城青少年交流の家 群馬県前橋市
第4回 環境教育関東ミーティング 2008年 2月 国立赤城青少年交流の家 群馬県前橋市
第5回 環境教育関東ミーティング 2008年 11月 旧猿ヶ京小学校 群馬県みなかみ町
第6回 環境教育関東ミーティング 2010年 3月 国立赤城青少年交流の家 群馬県前橋市
第7回 環境教育関東ミーティング 2010年 12月 宇都宮市冒険活動センター 栃木県宇都宮市
環境教育東北・関東ミーティング 2011年 12月 那須オオシマフォーラム本館 栃木県那須町
第9回 環境教育関東ミーティング 2013年 3月 那須オオシマフォーラム本館 栃木県那須町
第10回 環境教育関東ミーティング 2013年 12月 栃木グランドホテル 栃木県栃木市

 
 1~4回は、「国立赤城青少年交流の家」を会場に開催されたが、その後はホスト県のメンバーが中心となって実行委員会や事務局を組織し、運営に当たっている。群馬県で6回開催した後、栃木県で4回開催されている。2011年は東日本大震災の影響により、東北ミーティングの開催が困難になったこともあり、東北に近い那須で、東北・関東の合同ミーティングとして開催している。実行委員会は誰もが関わりやすい形にするために、組織ベースというよりは、関心のある個人が関わっている。
 

ポイント

 関東地方は他の地方に比べて、地域的な一体感が少ないとも言われる。それでも、関東ミーティングが北関東で10回開催された事もあり、群馬・栃木両県の人達は、互いに顔が見える関係が構築できていると感じる。次回、南関東で開催されることで、これまで参加者がやや少なかった南関東の団体と、これまでを形作ってきた北関東の団体の交流が進むと考えると楽しみだ。
 また関東ミーティングの特徴は、自然学校などの環境教育の方と、環境保全をする方の双方の参加があることだ。前回の関東ミーティングでも、基調鼎談が「渡良瀬遊水地から未来へつなぐ環境教育」として、近年ラムサール条約登録地となった渡良瀬遊水地にまつわる自然保護の現状や、環境教育について語られた。渡良瀬遊水地へのエクスカーションも用意され、希望者はツアーに参加した。環境保全の活動と、環境教育が結びつくのは良い流れだと感じる。これまで関東ミーティングを支えてきたのは、個人の有志を中心とした実行委員会だ。個人の熱い思いがあるからこそ、柔軟に形を変化させながら、10年続いてきた。既に新たなメンバーを加えて実行委員会も開催され、次回への準備が着実に進んでいる(→第1回実行委員会のレポート)。今後の関東ミーティングの、新たな展開に期待したい。
 

カテゴリ

■実行委員会・協議会  ■共催

テーマ

■ESD・環境教育
 

関係者(主体とパートナー)

  • 環境教育関東ミーティング実行委員会
    (多くの個人、団体によって構成されている)

 

取材:伊藤博隆(関東地方環境パートナーシップオフィス)
2014年3月