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【開催報告】2050年の環境・社会・経済~これからの私たち GEOCトークセッションVol.2 マーケットを通じて届ける里山の緑 2020年1月6日

開催概要

※写真は午前の部

|日 時| 2019年12月14日(土)
午前の部10:30~12:00 里山BONSAI作成ワークショップ
午後の部14:00~16:00紙芝居と里山のお話・ファーマーズマーケットの想い
|場 所| 地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)セミナースペース
|主 催| 地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
|協 力| 認定NPO法人 環境リレーションズ研究所、NPO法人 ファーマーズマーケット、環境省

 

開催内容

【ファーマーズマーケット 代表 田中 佑資氏】

ファーマーズマーケット10年間目を迎えた。この国連大学の場所を借りて毎週土日の開催、雨の日も風の日も開催してきた。都市の中で、どう循環を作っていけるのかを念頭に置いて活動している。最近はプラごみをどうなくしていけるのかを考えていて、プラスチックバッグの使用をやめ、「ネイキッド」という手法で商品を渡す企画を随時導入している。また、プラスチック製ストローをなくし、生分解性プラスチックストローの導入を検討している。ただ分別して捨てるのではなく、回収して最終は農家で肥料として使うというシステムを検討している。このような取り組みをファーマーズマーケートから発信し、循環していくマーケットを作っていきたい。

 

【環境リレーションズ研究所 理事長 鈴木敦子氏】

まず2050年の日本はどうなっているか?人口は今より4000万人減り、4割が高齢者という時代、若者一人で老人一人を支えていかなくてはならないというデータもあるくらい、あらゆる分野で人手が足りなくなる。そんな時代に国土の約7割である森林が、健全に生き残れるビジネスモデルがプレゼントツリー。
最近は、過去例を見なかった巨大台風や豪雨が頻発し、健全な森と里山を育むことの重要性を誰もが実感しているはず。そのような中で我々の里山保全活動は、放置里山を元気にし、都市を日本在来の緑や生物で豊かにし、そして障がい者の就労を支援するという3つの課題を解決するソリューションとして評価を受けている。そして人が少なくなった里山地方の創生までをも支援し、持続可能な暮らしを実現することを目標としている。

 

【質疑応答・意見交換会】
  • 行政の縦割りの構造の中で国土交通省と環境省がバラバラに(連携無く)やっている。林業と里山はつながっていくことはできないのだろうか?
  • 国土交通省が予算の出どころだが、地元にばら撒いているのは地元の自治体。そして今の選挙制度上の問題もあり非常に複雑。
  • 防災も本当は防災相のようなものがあり、全国の防災の取り組みをするのが良いが、それも国土交通省や経済産業省がそれぞれの思惑だけでバラバラに動いているから、進まないのではないか。
  • 森は海の恋人というが、海の栄養がなくなっている。瀬戸内の海の栄養が足りない。それをもう少し濁らせようという活動が先週あたりから始まったという話がある。ブルーカーボン、海の吸収を増やして行こうという活動が世界的にも叫ばれ、石狩の方で昆布を植える活動が始まった。
  • 北海道は広葉樹が多く生育が遅いため、他の地域よりCO2の吸収量は少ない。やはり昆布が良いと思うが漁業権が難しい。
  • かつては個人向けとして始めたこの森の再生、里山を増やす取り組みに対し、賛同する企業が多くなっているのを感じている。だが、企業が、というよりは担当者(人)だと思っている。

 

お問合せ

地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
担当:尾山・指澤
E-mail:global@geoc.jp
TEL: 03-3407-8107