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【開催報告】GEOC森里川海トークセッション 第2回「人口550人の山梨県丹波山村 タバジビエが語る 狩猟と環境」 2022年11月25日

開催概要

日 時 2022年10月30日(日) 14:30-16:00
会 場

Farmers Market @国連大学

主 催 環境省、Farmers Market、地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)

私たちのくらしと自然の結びつきに改めて気づき、ライフスタイルを見直すきっかけとする「GEOC森里川海トークセッション」。

今回は、国連大学前で毎週末に開催されているFarmers Marketに出店されていらっしゃる、タバジビエさまにご登壇いただき、普段のお買い物から、人や地球の健康、環境問題を考えるイベントを開催しました。

 

開催内容

★こちらのyoutube動画から、当日の様子をご覧いただけます!

 

 

●session 1 山梨県丹波山村の歴史と伝統、文化

山の神に感謝をし、先人からの教えを忠実に守り、村の狩猟文化を今に受け継いできた丹波山村。秩父多摩甲斐国立公園に位置する、大自然の村です。

そんな丹波山村で続いてきたオオカミ信仰や、中澤さんが移住された理由などをお話下さいました。

 

●session2 増え続ける鹿と環境への影響

山の様子の写真を見ると、鹿による食圧の影響は歴然。鹿が樹木の皮を食べてしまう"樹皮はぎ"、それによる立ち枯れの深刻さが伝わってきました。

山が健康でなくなると、貯水機能が失われ、土壌流出が起きたり、災害が起きる可能性が高くなるといいます。私たちの暮らしにも影響するのですね。

では、「増えすぎた鹿を、狩猟により適正数にすれば良いのでは?」となりますが、狩猟者の減少・高齢化、そして山はかなりの急こう配で熟練の技と経験が必要です。

実際はそう簡単ではないことがよく分かりました。

 

タバジビエが目指していること

「ジビエの流通によって、山のことや環境のことを知ってもらいたい」という想いのもと、タバジビエを地域の名刺として、活動をしていらっしゃいます。

 

「余すことなく一頭をいただく」文化を大切にされ、レトルト食品などの加工品や、食べれない部分はペットフードとして販売するこだわりをもっていらっしゃいます。

また、季節や地域によって味わいが異なるとのこと。色々なジビエを楽しんでみたいですね。

 

 

 

 今回、タバジビエさんの想いを聞かせて頂き、東京にいながらも、山梨県丹波山村に想いを馳せる時間となりました。

 丹波山村で続く美しい文化、また獣害の深刻さ、それが私たちの暮らしにも結び付いている、という つながり を教えて頂きました。