平成15年度 NGO/NPO・企業環境政策提言集2 2012年1月28日

 
  小池百合子環境大臣の挨拶
 環境大臣の小池百合子でございます。ようやく少し寒くなって参りましたが、皆様におかれましてはご多忙のところ「平成15年度NGO/NPO・企業環境政策提言フォーラム」にご参加いただきましてありがとうございます。また、発表いただきます優秀提言の選考にあたっていただきました委員の皆様方にも大変ご協力を賜りましてありがとうございます。高いところからではありますが、感謝申し上げます。
 私が環境大臣を拝命させていただき2ヶ月になりますが、これまでは環境というものを理念として捉えて参りましたが、「WHAT」から「HOW」の段階に入りますと水や空気、ゴミそして地球温暖化と、環境の幅広さ、奥の深さを感じているこの頃でございます。この「HOW」の部分をどう進めていけば、地球を守る、自然を守るという明確な目的に近づくことができるのか、環境省としてもこれまでの様々な積み重ね、また、今後の技術革新などをも睨みながら流れというものをつくっていければと思っておりますが、それはわずかな事でございまして、民間の皆様方、そしてそれぞれの地域の方々、個人の消費者、色々な立場の皆様方にご協力いただかなければ環境問題の解決はなかなか前に進まないと感じているところです。それだけに本日、皆様にお集まりいただきまして、それぞれ環境問題に対する御提言を発表いただけるというのは、まさに知恵袋として皆様方が存在していらっしゃるという意味で、これからもしっかりと皆様方と共に歩ませていただきたいと思っています。
 また、今日発表いただきます5つの提言は、今年応募のあった43件の提言の中から特にすばらしい提言ということで選ばれ、ご発表いただく訳ですが、御提言いただいた皆様方に感謝すると共に、提言はやはり生かされて初めて意味があると思っておりますので、しっかり受け止めさせていただきたいと思っております。私は以前から、NGO/NPOというのはこれからの日本の大きなエネルギーになり得るものだと考えておりました。また、色々な税制の対応などまだまだ日本は不十分だと考えております。これからどうやって日本という社会を元気に動かしていくのか、創っていくのかということを考えたとき、NGO/NPOの積極的な活動が欠かせないものだと認識しております。それと環境というテーマは、社会の様々な方々のご協力をいただかなければ前に進みません。まさにNGO/NPOの方々と、そしてGOである政府が一緒になってやっていくのにぴったりのテーマだと思っています。
 今日は、私も時間の許す限りこの場で皆様方の提言を聞かせて頂き、学ばせていただこうと楽しみにしておりますので、よろしくお願いいたします。まずは皆様方の日頃のご活躍に敬意を表しまして開会の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。