東京都市大学のゼミ生が施設見学に来訪!

先日、ここGEOCに東京都市大学 環境情報学部の佐藤真久研究室から、15名のゼミ生(3・4年生)が施設見学に来てくださいました。

同ゼミでは、「持続可能な開発のための教育(ESD)と国際協力」を軸に、途上国における関連活動に密接にかかわりつつ、持続可能な社会の構築にむけて、環境倫理・価値観を掘り下げ、教育のあり方、社会参加と国際教育協力について研究を進めているとのことで(同ゼミホームページより抜粋)、研究活動の一環としてGEOCと国内のパートナーシップ事例の紹介をというご依頼です。

そもそも最近の大学生はどんなことに興味があって、将来をどのように見据えているのだろうか、私たちも何かを学ぶような気持ちでワクワクしながら当日を迎えることになりました。

まずは手始めに「GEOC認知度」をはかるため、「前からGEOCを知っていた人はいますか?」と挙手をお願いしたところ、シーン。もしかしたら、手を挙げられないほど緊張していたのかもしれませんが、学生というステイクホルダーにはやや距離感のある私たち。軽くジャブをお見舞いされた気持ちになるとともに今後の広報活動にも力が入るというものです。

気持ちを切り替えて、次にお互いを知るために、自己紹介を開始。「名前」、「出身地」、「最近楽しかったこと」、「興味のある環境問題・今日知りたいこと」といった「4つの窓」を通して一人ずつお話をしてもらいました。すると、興味のある環境問題として、地球温暖化、生物多様性、水問題、植林、エコツーリズム、多様な主体のパートナーシップなどなど、いままさに私たちが抱える多くの環境問題が出るわ出るわ。さすがによく勉強されているなという印象です。

ワークショップで将来を考えるゼミ生


では、その問題解決のために、学生の立場で何からはじめればいいのかを一緒に考えようという趣旨で、ワークショップを実施。「将来なにがやりたいか」「そのために今なにをしたいか」について考えながら順に発表してもらいました。学生の皆さんにとっても、自身のキャリア形成(就職)に役立つのではと思っていたのですが、そうはいってもまだ3年生。4年生といえども就活が終わって、未来はただ真っ白なキャンバスが広がっている状態です。

すでに海外ボランティアを実践されている方もいれば、「語学を勉強したい」「いつ、どこにでも行けるようにアルバイトをしてお金を貯めておきたい」など、頼もしい意見が続きました。

それを受けて、だてに社会人を長くなっていない私たちからも「まずは、多くの経験を積むこと!」「ボランティアをしたいなら情報はここにあるので相談してほしい」「NPOのネットワークも活用してほしい」といったお話をさせてもらいました。

いまはインターネットなどを通してたいていのことは調べがつきますが、世の中のことは現地に行ってみないとわからないものです。そう、「事件は現場で起きているんだ!」です。そして無駄な経験はなにひとつありません。

この日いらした学生さんたちは、環境というフィルターを通して世の中を見る習慣を既に持っていますが、逆に言えばそのフィルターを持たない人への理解が少なくなる可能性もあります。正しいことだからと無理に推し進めようとすれば、必ずどこかにひずみが生まれるのが世の常です。どうかくじけずに、柔軟に対応するパワーを身に着けてもらいたいと感じました。矛盾しているようですが、柔軟性にはとてつもないパワーと包容力が必要なのですから。

そしてこれを契機に、GEOCも学生さんとともに協働できるチャンスを増やしていきたいと思いました。来てくださってありがとうございました。

お疲れ様でした!の集合写真


投稿;s.fujiwara