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その義理チョコ、エシカルチョコに代えませんか。
“部長はどうする?” “ひとまず、課の男子は全員でしょ?”
“一人ずつ?みんなであげる?” “○さんにあげて△さんにあげないのは、まずいよね?”
“どうするー?面倒くさー”(lll´Д`)
この季節、給湯室に行くとよく聞く会話。
耳をそばだてながら、分かる、分かるー。(゚~゚o)ウンウン。
義理チョコは本来、日頃の感謝の意味を込めるわけですが、それにしても、せっかくお金をかけるのに、面倒なものになっては元も子もないっ。
・・・ということで、GEOCのスウィーツ番長、悩める女子を救うべく、どうせ買うなら、男子をダシにして、社会貢献しよう!・・・と言うと露骨なので、“その義理チョコ、エシカルチョコに代えてみませんか?”というキャンペーンを考えてみました。(* ̄∇ ̄)ノ
エシカル(ethical)は、倫理的という意味ですが、ここでは広く環境保全や社会貢献という意味で捉えています。
今回、フェアトレード、レインフォレストアライアンス(RA)、アグロフォレストリ(森林農法)等の認証取得を参考に、かつ、普通のショップに出回っている製品で、100g500程度以内の廉価品。できれば、パートナーシップによるものを独断と偏見で選んでみました! ※今日、言われても困ると思うので、来年の参考までに!(笑)
日系企業を応援したいっ
森永製菓株式会社 1チョコfor1スマイルチョコレート (入手率:低 かつ期間限定)
児童労働問題に取り組んできたACEと森永製菓のパートーナーシップによるフェアトレードチョコ。DARS等、森永の主力製品の売上の一部を使って応援するチョコで、ガーナをはじめとするカカオの国の子供たちがしっかり学ぶことができるよう応援するものです。
特別月間(実は今日まで!)の今、森永チョコ1個につき1円を寄付する特別キャンペーンを展開中。
☆GEOCのパートナーシップ事例でも取り上げています。
社会貢献からCSR調達へ ~児童労働のないチョコレートに向けて~
株式会社明治 アグロフォレストリーチョコレート(入手率:都内ほぼ不可能)
昨年のエコプロダクツ大賞の環境大臣賞を受賞しています。
明治では、アグロフォレストリーチョコの生産にあたって、ブラジルのトメアスー農協とカカオ豆の購入に関する契約。日経ブラジル人が中心に取り組んでいるアグロフォレストリー農法を持続的に応援し、アマゾンの生物多様性や森林再生に貢献しています。
なお、アグロフォレストリー農法によるチョコを20%前後使用した”チョコレート効果”なら、スーパー等でごく普通に手に入ります。
・・・と潤風満帆に調査ができているように見えて、実は・・・。
この企画、上記、明治のパートナーシップ事例の記事執筆をお手伝いをしたことをきっかけに、思いついたのですが、買い物ついでにお菓子コーナーでも見れば、1ヶ月もあれば見つかるでしょーとタカをくくっていたところ、2-3週間経っても、見つからないっ!行を煮やして、各お客様相談室に電話したところ、あまり出回っていない、とのこと。結局、忘れた頃に、たまたま入ったデパートの靴売り場前にある特設スペースに山積みしているのを発見とか、両方共、奇跡的に、見つかりましたが・・・。
エコプロで環境大臣賞取ったのに、市中に出回っていないってどういうこと!?( ̄へ ̄|||)
環境業界の中だけで盛り上がっている、この温度差にはちょっと違和感。
見つからなければ企画倒れになると思い、保険として、外資系商品にも目を向けていました!
以下、最初の2商品は、よく見かけるブランドで、どこがエシカルなの?というところですが、オーガニック、フェアトレード・・と宣言していないものの、チョコに隠れた企業努力と今後の取り組みに期待して敢えて、ノミネート。
外資系メーカーならこちら
ハーシー/The Hershey
キスチョコで有名なハーシーズですが、ついに”チョコレートで有名なハーシーが 2014年末までに100%追跡可能なパーム油を使うことをコミットした” そうです。
(ボルネオ保全トラストジャパンのFBより)
さらに、米ホームページには2020年までに100%、第三者機関に認証されたカカオを使用することも宣言しています。持続可能なチョコ生産のロードマップを描いていたとは、シンプルなパッケージからは想像つきませんでした。
リッタースポーツ/RITTER SPORT
こちらの会社、チェルノブイリ事故時に栽培していたヘーゼルナッツが汚染され、チョコ製造に支障をきたした経験から、エネルギーに目を向け、既存の大手電力会社から送電線を買い取るための支援をしたり、太陽熱温水器製造会社を設立したとか。本業のチョコも、小規模ココア農園で熱帯雨林を守る農法を実践していて、こうした環境に対する数々の貢献が認められて、オーナーのリッター氏はWWFと雑誌「キャピタル」からエコマネージャー賞に選出されるほど、何ともエコレートな会社。いつも見かけるチョコでしたが、実はツワモノの会社だったんですね。
ASDA
英・ウォールマート系の小売スーパーのASDAオリジナルチョコ。日本では同系列のスーパー西友で入手可能。RA認証がついているので、ピックアップしてみましたが、調べると、専門家の評価は低く、Ethical Shopping guideでは、最下位に。理由まで調べてる時間はありませんでしたが。どーしましょ。
ALTER ECO
ちょっと高級なスーパーや有名な輸入雑貨店で取り扱っていますが、オーガニック&フェアトレードは高いというイメージの中、そこそこ健闘している商品。こちら、カーボンオフセット、FSC、フェアトレード、有機農産品etc・・・これでもかというエシカルな認証が表記されまくり。他にも、小規模農業ですよ、遺伝子組み換えでないですよとか、盛もりなPRをしているので、評価してあげたいチョコなんですが、日本語には翻訳されていないんですよね。味で勝負なのかもしれませんが。
企画を終えて・・・
あくまで印象なので、きちんと調べれば、違う議論があるのかもしれませんが、と断った上での話なのですが、今回、日本企業の努力をみんなに知ってほしい、応援したいと思って企画を作りましたが、販売期間/場所限定なため、先に述べたように、肝心なモノが見つからないっ!
・・・で、ハタと気づきました。企業さんはこうしたチョコが売れることよりも、チョコを通じて、企業が社会的な責任を果たしているんだというイメージこそ売りたいのではないかと。なので、そうした取り組みをしていることを紹介してあげることのほうが企業には意味があるのだと思いました。気づくの遅すぎた・・・。
こうして、認証制度やエシカル商品を導入するのを日本企業がCSR的に捉える一方で、欧米メーカーはそれとは対照的に、ハーシーの2014年目標に見るように、持続可能な取引をしないと本業が危ぶまれるということやNGOの監視が厳しいこともあり、まさにリスク管理の一環で、CSRの域を超えているという感じ。。
会社全体で取り組んでいることが分かれば、特定商品を買わずとも、市場に出回っているどの商品を買っても、その会社を応援できることになりますよね、きっと。
今となっては事情が分かりましたが、日系のCSRチョコ探しで労力を使ってしまった(; ̄д ̄)ハァ↓↓
冷静に考えれば、義理チョコごときで、努力して探すものも、ヘンな話。これでは、コスモス青山(←EPOビル)のステキ女子に採用してもらえない。ダメじゃんっ・・・。この企画。
まとめの一句
“義理チョコが 本命チョコより 入手難”(では困るんだけど)字余り。・・・( ̄人 ̄; 合掌。
s.shirai