岡山ESDツアー 後編

早朝6時・・・。ヽ(´◇`)ノ 眠い目をこすり、お魚調査のために、近くの旭川までやってきました!
イイ大人たちが、濡れるの構わず、川にずんずん入って行きます。旭川は魚種の宝庫と言われるほど、様々な淡水魚が生息しています。
葉っぱや石に隠れる小魚たちを追うことを小1時間。大豊漁!?です。ヾ(@^▽^@)ノ ワーイ

注:通常、ここでは魚釣りはできません。今回はどんな魚たちがいるかを確認した後、放流しました。

一端、お宿に戻り、朝食を済ませてまず始めに向かったのが対岸の福渡地区の公民館。
岡山のESD活動の特徴は、公民館を中心とする取組が盛んであることなので、それを見にきたのが今回のツアーの一番の目的です。

注目したのは、タネピリカという建部町内のコミュニティ情報誌。住人と外から来るひとの交流マガジンです。記事の話題提供者は町のひとはもちろんのこと、町外から来た人たちも執筆しています。手に取った号には福島からの避難してきた方の記事も拝見しました。

印象としては、県外含めて町外から移住してきた多く住んでいらっしゃる感じ。
思ったのは県や市が、外から人を呼び込もうと形だけ作ろうとしても、外からやってきた人が実際に共に生活するのはお役人ではなく、そこに暮らす人々。やっぱり、地元の住人とよい関係が作られてこそ、また来てみたい、住みたいと思えるのではないかと思うのです。長く住むことを考えればとても大事な要素。そういう意味で、タネピリカは内と外をつなぐ貴重な役割を担っていると感じました。
隣接する図書館にもESDの視点から見て推薦できる本のコーナーまで作られていましたよ。

公民館の玄関には福渡の小学生が作った地域マップが飾られていて、商店街にある地域のいろんなお店にインタビューした様子が紹介されていました。

・(銀行)おかねをあんな小さいところでたくさんあずかっているのがすごい。
・(旅館)一かい泊まるのに5500円いる。
・(スナック)曲はなんまん曲もある(←夜のお店にまで・・・笑)

子どもらしい素直な反応に、スタッフ一同、微笑ましく拝見させて頂きました~。

その後、中国自然歩道に位置する、三樹山(南方系と北方系の樹木が同居し、原始的な植生に近い)の麓にある志呂神社、現存する日本一の農業用井堰の「一の口井堰」を見学し、お昼をはさんで、福渡地区の街を散策してみます。

ガイドさんは、前日の交流会にお越しいただいた方。ハンドマイク片手に、自分の小さな頃の街の様子を伝えながら、案内してくれました。とにかく、シニアが元気!!!一つ気になるとすれば、元気なシニア♂は見かけるのですが、女性たちを見かけることがなく・・・控えめなのでしょうか・・・。

商店街を歩いていてすぐ気付くのは、多角経営?のお店たち。玩具、釣具、文具、手芸用品、お菓子、食品・・・結局何でもやん!というコンビニみたいなお店が目に付きました。お好み焼きと靴屋とか不思議な組み合わせも。(お好み焼き食べると靴を新調したくなるのかな?)岡山市内中心部からわざわざ来る人もいる有名なレストランもありました。

ツアー最後にはESDに取り組んでいるユネスコスクールの竹枝小学校にも訪問しました。
赤い屋根と太陽光パネル、シンボルのヤギさんが目印のかわいい学校で、ユネスコスクールにも登録されています。ここでは過疎化、高齢化が深刻で、地域の存続が学校にかかっている・・・という切実な問題がありますが、聞けば、教師一人当たりの子どもが3人弱(全国平均約18人、OECD平均約16人)と、子どもに手厚くケアできる環境になっています。見るからに、子どもが育つのによい環境という印象。

最後は近くの小川でまったり。( ̄。 ̄)ボ~~ッ

たった2日間でしたが、ここに載りきれない色々な経験をさせていただきました。地域も学校も、もちろん公民館もお互いがお互いを必要としている、元々住んでいる人も外から来たひとも、”おらが町””おらが学校”という意識を強く持っている、そんな印象を受け、SDの肝を見させていただいたような気がしました。

開催に尽力いただいたEPOちゅうごくのみなさま、現地のみなさまお世話になりました!有難うございました~。


余談: 駅前の観光案内所でもらった桃太郎物語、今になって読んでみましたが、意外にも感動的なストーリー。(。´Д⊂)

おに”君も、大切なものを守ろうとする気持ちは同じだったではないか。違う形で出会っていたら私たちは友達になれただろう

おに、実はいい奴・・・。桃太郎=善、鬼=悪と決めつけない考えさせるストーリー。ESD的に考えるなら、桃太郎はぜひこちらを~!
s.shirai