【海外事例49<書籍>】デカップリング2:技術、機会、政策オプション 2016年3月19日

昨今、世界中で物質資源の採取ペースが加速し、深刻な環境破壊と自然資源の枯渇を招いています。これにより、食糧価格の変動率が上昇し、自然資源の採取に係る資源投入量も増え続けていることから、グローバル経済が現在の消費モデルを継続することは不可能で、将来重大な経済危機を引き起こす可能性があると警笛を鳴らしています。

 

本書では、先進国、途上国ともに、省エネ・高効率技術の導入が加速できれば、少ない資源投入で廃棄物を削減し、コストも抑制した上で、経済的利益をしっかり生み出せる、いわゆる、デカップリング(資源の活用により経済成長が干渉されない状態)が達成できる点を強調し、具体的な成果事例を紹介しています。

政治的実現に向けた課題としては、デカップリングの促進を妨げる技術的、制度的阻害要因を取り除くことや、政策決定者らに強いリーダーシップとビジョンが求められること、技術面、制度面でのイノベーションへの投資と環境整備が欠かせないことなどが指摘されています。

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書籍情報

書籍名; デカップリング2:技術、機会、政策オプション
(原題Decoupling 2: technologies, opportunities and policy options)
発行元; UNEP国連環境計画
発行年; 2014年
テーマ; POST2015/SDGs



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