【開催報告】3/25 第3回渋谷環境ステークホルダーズミーティング 2021年4月15日

開催概要

|開催日時|3月25日(木)10:30~12:00

|テーマ |「コロナ対策と環境問題」 第3回 渋谷での取組の普及に向けた意見交換

|概  要|新型コロナウィルス感染への対策として、飲食店内での食事をする機会が減り、代わりにテイクアウトなど中食が増えたことによる容器包装ごみが増えたり、使い捨てのものが流通するなど、プラスチック廃棄物が増えています。

そこで、コロナ対策と環境問題について、2回にわたりステークホルダーの皆様とともに意見交換してきました。

今回は、現在進められている環境政策をより広く普及できるような方法や、より進むような方法、さらに今後ステークホルダーとともに推進できることなど、これまでに得た市民の行動変容を促すためのヒントや意見を参考に、サステナブルな地域づくりのために協働で何ができるか考えました。

|開催方法|zoomによるオンラインミーティング

 

プログラム

1)GEOCよりこれまでのミーティングのふりかえり・共有

第1回・第2回のミーティングの振り返りをしました。

 

2)渋谷区よりコロナ禍における渋谷区の取組について共有(環境政策課 飛田和課長)

「渋谷区環境基本計画2018」の各分野の数値目標に対する達成率や、リーディングプロジェクト(「渋谷クリーンプロジェクト」「みどりの渋谷プロジェクト」「渋谷むだなしプロジェクト」「渋谷クールプロジェクト」「サステナブル渋谷プロジェクト」)の紹介、また渋谷環境シンポジウムの初のオンライン開催の結果や、SDGs達成に向けた機運醸成を目指し取り組んでいるSDGsトレインへの協力等についてご紹介いただきました。

 

3)情報共有

・渋谷区(環境整備課 森田課長) 街の環境美化について、2021年度に実施予定の2つの事業が紹介されました。

①落書き対策プロジェクト
安心安全の街のイメージの低下防止のため、開始しました。

https://www.youtube.com/channel/UCcddTj8rLRD4-Oka3Y8ZZxA

②ごみ拾いSNS(ピリカ)を使った美化清掃活動

現在は集合してのごみ拾い活動が難しい状況のため、ピリカアプリをスマホにインストールすることで各々の場所で活動できることを狙いとしています。渋谷区版のアプリでは、今どこで渋谷区の清掃イベントが行われているか等が分かります。

 

・GEOC

渋谷区のサステナブルなお店や取り組みを一覧にして紹介する「渋谷サステナブルMAP」の企画について紹介されました。

今後は、渋谷区観光協会さんと一緒にWEB版を作成していく予定です。

 

4)意見交換

・環境省の制度で「環境カウンセラー」があるので参考になるかもしれない。環境ファシリテーターには、活躍の場をセットに用意できるとよりスムーズだと思う。

・ごみ拾いに関する情報提供として、高校生の団体『gomitomo』は高校生同士の呼びかけで違う集団を呼び寄せるポテンシャルがあると感じる。

・GEOCでは次世代意見交換会というZ世代を中心とした委員会があり、環境省も大臣がユースと意見交換をしたり、コニュニケーションを取っている。今後、渋谷にある大学とも接点が生まれたらいいと思う。

・次世代教育は重要で、小さい頃からの地域ぐるみのサステナビリティに関する教育や、大人も一緒に考えていく活動は今後重要になってくると感じている。恵比寿新聞が小学校で畑を整備されて食育をしたり地域に根づいた教育をされている。カーボンニュートラル関係では、サッポロ不動産開発が企業として再エネ化の検討を始めている。

・GEOCではNPOのためのSDGsガイドを出した。NPOがSDGsの活動をどう深めていくか、活動の継続性をどう担保していくかの観点から作成した。

・これから都市と農山村との連携が、環境・防災も含め重要になってくる。渋谷区だと長野県の飯田市と連携しているので、活用していくのはどうか。

・渋谷というコンクリートが多い中でどのように森里川海を感じるか。また、都市部の暮らしを持続的にするためにも、過疎化に苦しむ地方部を支える取組をどのようにできるかというのは重要なテーマ。渋谷から考える地域循環共生圏について、ぜひ引き続き相談させていただきたい。

・エディブルストリートなど、街路樹でも野菜を作るなど動きもあるし、一般の人にも可視化し、緑が増えれば落書きやごみも減るのではと思う。

・渋谷区での緑化については、緑被率23%、緑視率は25%の達成を掲げている。

・まずは渋谷という地元の中での持続可能な環境づくりとともに、地方との連携や、世田谷区、新宿区、港区など近隣や、東京都、国などいろいろなレベルでの連携が中長期的には必要と思う。