「関東ESD学びあいフォーラム」開催報告


関東ESD学びあいフォーラム
なぜ今、ESD環境教育が必要か? どうすれば実践できるか?
~学校、企業、地域で明日から実践できるESD~

「持続可能な社会」の担い手を育てるための教育が「持続可能な開発のための教育(ESD)」です。社会の様々な問題を解決するためには、自ら考え、客観的に判断し、他者と協力しながら課題解決に向けて行動する力が必要となります。ESDは、そういった力を身につけるための学びです。フォーラムでは、ESD実践のためのポイントや具体的なプログラムについて学びあうためのフォーラムを開催しました。

開催概要

〇日 時:2014年2月8日(土)13:00~16:30

〇会 場:東京ウィメンズプラザ ホール(全体会)&視聴覚室・GEOC(分科会)

東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山B1F

→ 当日次第 (PDF:112k)
 
 

プログラム:基調講演

○基調講演1―――――
「なぜ今、ESDが必要か?環境教育においてESDを実践するには?」
~実践のポイント~」
 
→ 講演録
 
川嶋 直(かわしまただし)氏
公益財団法人キープ協会環境教育事業部シニアアドバイザー
1953年東京都調布市生まれ。26年間東京で生活、清里で33年目。1984年にキープ協会がネイチャーセンターを開設した当初から環境教育事業を担当。28年に渡る環境教育の人材育成事業の経験の中から、「指導者に必要なコミュニケーション力と企画力」を痛感。自然の中での「自然とのコミュニケーション・人とのコミュニケーション・自分自身とのコミュニケーション」を通した環境教育を実践中。企業や大学・行政などあらゆるセクターとのコラボレーションも進めている。
 
 
○基調講演2―――――
「学校でESDを実践するには? 」

→ 発表資料(抜粋・PDF:1.83M)

大塚 明(おおつかあきら)氏
ESD-J 研究員、前 天城中学校校長。

自校の教育課題を解決する策を模索する中、ESDに出会い、準備期間を経て2009年より学校全体でESDに取り組み始める。2010年 静岡県で初めてユネスコスクールに加盟。同年第1回ESD大賞中学校賞を受賞。今まで行っていた体験活動をESDの視点で見直し、「持続可能な社会の担い手を育てる」という背骨を中心に、全ての環境教育に取り組んだ。
 
 

実践のポイントを学びあうための分科会

・話題提供者からの事例紹介
・ディスカッション:各地で実践するには、どうすればよいかを考えました

①地域×循環
話題提供者:中村恵美子氏(茨城県環境アドバイザー)
ファシリテーター: 大野 覚 氏(認定NPO法人茨城NPOセンター・コモンズ

「なたねプロジェクト  見て食べて楽しんで!使った油はリサイクル」の授業を紹介しました。
家庭の廃油を学校で集めて、地域に循環させようという取組にチャレンジ!
環境のことはもちろん、命についてや世界とのつながりまで、多様な視点を網羅するESDプロ グラムを学校を拠点に地域に展開する事例についてディスカッションしました。

  
  

②企業×低炭素
話題提供者:藤木勇光氏(J-POWER(電源開発株式会社)
ファシリテーター:村上千里氏(認定NPO法人「持続可能な開発のための教育の10年」推進会議(ESD-J)

J-POWERの低炭素化に向けた取り組み概要とエコ×エネWS「エネルギー大臣になろう」を紹介しました。
ESDの基本スタンスとして、担当者自身が感じている学びを深めるために大事にしたい点を皆さんと学び合いました。

  
  

③学校×自然共生
話題提供者:栗城 遥 教諭(埼玉県越谷市立大袋東小学校
ファシリテーター:本間莉恵氏(みらいずworks

大袋東小学校で実践している、総合の時間を使った環境教育プログラムを紹介しました。学校内にある自然(ビオトープ)と地域の自然をつなげ、より多様な生態系を持ったビオトープを目指す活動です。  事例発表を受けたワークショップでは、どうしたらESDを学校全体で取り組めるか、どう子どもの変容について評価していくか、などを議論し合いました。

  
  
 

④NPO×国際理解
話題提供者:西あい氏(NPO法人開発教育協会/DEAR
ファシリテーター:星久美子氏(NPO法人開発教育協会/DEAR)

開発教育協会より、ESDや国際理解教育等で実践される「地球の食卓」ワークショップを体験しました。世界の人々の生活と私たちの生活を比較してみると、自分の価値観や固定概念がみえてきました。
今回は食卓から出るゴミに着目し、気付きと話し合いを通して、TVでは見られない“地球の食卓”を覗いてみました。
そのほか、様々な教育現場で使える教材もご紹介しました。

  
  

⑤ユース×環境教育
話題提供者:米谷宏美氏(早稲田大学学生環境NPO環境ロドリゲス「ecoSMILE(環境教育企画)」)
ファシリテーター:糸岡栄博氏(環境カウンセラー(市民部門))

エネルギー、資源など様々なテーマで独自の教育プログラムを開発し、実践している早稲田大学の環境サークルロドリゲスの環境教育チーム”ecoSMILE”の活動を紹介しました。
”ecoSMILEの活動をよりESD的に発展させるために、参加者の皆さんよりご意見、アドバイスを頂き、学校や、地域のNPOの方とも協力して活動を広げられるヒントが得られました。
 
 

全体会・交流会

5つの分科会終了後、再び皆さんで集合し、それぞれで話し合った成果を共有しました。
各分科会のファシリテーター、話題提供者の方より、それぞれの感想、分科会の中で出てきた意見などを発表していただきました。
全体会後、地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)に会場を移して交流会も開催しました。他の分科会の方、講師の方など、会議の中だけでは時間も足りなかった議論の続きが行われました。

当日は、記録的な大雪になった日でしたが、それにも拘わらず多くの方にお集まり頂き、誠にありがとうございました。