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「PR感性」を鍛えて、広報力をつけよう!
2014年01月21日
8月に、新宿NPO協働推進センターのSさんが来館され、
NPO等を対象にした講座の企画について、一緒にアイデアだしを行いました。(皆さん、覚えてましたか?)
■記事:「お客様 from 新宿NPO協働推進センター」
さて、その結果生まれた企画の1つ、広報講座「広報力をつけるための「PR感性」の鍛え方」が
11・1月と無事に開催されたので、1月開催分を少しご紹介します。
(講師は、NPO法人NPOコミュニケーション支援機構の小久保様)
なお、「広報力をつけるための「PR感性」の鍛え方」は、基礎編と実践編の2回開催で、
11月開催の基礎編では、広報・PR全般についての概要説明を、
1月開催の実践編では、プレスリリースに話を絞って、作り方のポイントを紹介しました。

広報講座の一コマ
■リリースを書く人への5つの質問
まず初めに、用意された企画書を基にリリース文書を作成するワークを行いました。
しかし、ワークを始める前に、プレスリリースを知っている方が数名しかおらず、
意外にも、取材してもらう方法であるリリースが知られていないことが判明しました。

プレスリリースを書いてみよう
そこで、急遽、先ずはプレスリリースとは何なのかを解説することに。
以下の、リリースの5つの質問を基に、説明をして頂きました。
・何のためのリリースなのか?
・伝えるべき情報の優先順位は明確か?
・何がニュース価値のある情報なのか?
・いつリリースアウトするのが良いか?
・事実が明確に書かれているか?
プレスリリースは、NPOにとって、イベントなどの活動を、新聞社など各種メディアに
取材してもらうための手段の一つです。
1・2Pと限られた紙面の中で、簡潔に伝わる必要があります。
メディアには、1日当たり数百枚のリリースが届くそうです。
そうした中で、わかりやすく資料を作成することは必須。
上記の5つの質問に答えた資料になっているか、送る前に1度確認するとよいでしょう。

企業などのリリースを参考にしてみよう
また、ちょっとしたtipsとして、必ず同じヘッダーにするという方法があります。
ロゴなどの配置をいつも同じにすることで、「またあそこから来てる」というように、
認識してもらいやすくなるそうです。
■モニタリングを忘れずに
さて、プレスリリースを出して、それで終わりではいけません。
どういう風に取り上げてもらったのか、モニタリングすることが大切です。
(取材を受けた場合、記事や映像を後日頂ける場合がありますが、必ずしもそうではありません)
団体・活動の情報がメディアに出ていないか、連絡してもらえる体制づくりをするのももちろんですが、
調べるための工夫も同時に行います。
例えば、Google alertで団体名を登録しておけば、インターネット上で名前が掲載されるたびに、
メールでお知らせが届きます。
また、「TVでた蔵(TV DATA ZOO)」のような、放送されたテレビ番組をテキストに起こしてある
サイトも非常に便利です。
それと、掲載の有無だけではなく、掲載されたものを検証することもモニタリングです。
なぜ、掲載されたのか、どのような文章構成になっているのか、など細かな点ですが、
きちんと検証しておくことでプレスリリースと記事のギャップを埋められるはずです。
■あなたの価値とメディアの価値は違う
忘れてはならないのは、5つの質問でも書いてある「ニュース価値」です。
例えば、これまで任意団体だったけど、晴れてNPO法人になった、というリリースを出すとします。
しかし、いったい、これは誰のための価値なのかわかりません。
下手をすると、今までNPO法人ではなかったのか、とマイナスイメージを与えかねません。
誰にとって価値があるのかをしっかりと明確にして、自分たちにだけ価値が感じられるようなリリースは、
配信しないように気を付けましょう。
■まとめ
講座では、もっと様々なリリースを書く際のポイントが上がっていましたが、
少なくとも、5つの質問に答えられること、リリース後の結果をモニタリングすることは、最低限必要です。
その次に、メディアリレーションシップなどを考えていくように、ステップが上がっていきます。
確実に取り上げてもらう正解はないので、確実に押さえるところは押さえて、
試行錯誤、改善を続けていきましょう。
Takayuki Ishimoto