Green Giftプロジェクト~田んぼの草取り~

7/5(土)、Green Giftプロジェクトのお手伝いで、野山北・六道山公園へ行ってきました。
今回は、「家族で田んぼ体験してみよう!~田んぼの草取り~」ということで、NPO birthさんのフィールドにお邪魔しました。

お天気ですが、朝からしとしとと梅雨らしい雨が降っていました。



しかし、現地の農家さんのお話しによると、このあたりの農家さんは「雨が降ったら田んぼ仕事」という伝統があるそうです。
このあたりでは、主流の農業は畑作だそうで、田んぼは雨で畑仕事が出来ないときにやるということなんだそう。
ということは、絶好の田んぼ日和、ということです ね!笑

そんなわけで開会。
公園内にある里山民家で開会式です。

 

悪天候でしたが、たくさんの参加者が集まってくださいました。
総勢49名です。

ちびっこもたくさん。
自然の中には、キケンもいっぱいなので、きちんとレクチャーを受けます。

怖いのはやはりハチ、ヘビ、ですね。
大自然の中でテンションが上がって手づかみしちゃう!みたいなことの無いように、しっかりレクチャーを受けています。
怖いもの見たさでいつの間にか子供たちが集まっています。笑

 

ヘビがいるなら入らないー!いやだー!と騒ぐ子ども達。

はい、その10分後。

 

入らないって言ったのは誰だっけ?というくらいみんな草取りに夢中!

田んぼあるあるですね。

これって、結構子どもにとって大事な体験だと思うんですよね。
「無理ー!」と思っていたことが、やってみたら「あれ?意外とキモチイイ…」体験。
子どもは風の子、元気な子。
本来は、土に親しみ、植物から創作する力や嗅覚・味覚を学び、昆虫や動物から、いのちという感覚を覚えていくのが人間の子どもなのではないでしょうか。
小さいころから除菌・殺菌・滅菌の100%人工の世界に閉じ込めていては、その子のもつ心の豊かさを奪っているのと同じだと私は思うのです。
菌はどこにでもいます。
悪い菌も良い菌もないのです。人間にとって有害かどうか で良い悪いを決めているだけです。
かくいう私たち人間の体内にだって、うじゃうじゃと菌はいるわけですから。
田んぼの土も、非常に繊細な菌のバランスで成り立ちます。
その中で育つお米を食べて、私たちは生きているのです。

さて、話がそれました。

わたしも夢中で草取りをしていたのであまり写真がありません。笑

 

最終的に子どもたちもこうなります。

ガマガエルわしづかみ。
(この手で目をこすったりしちゃダメよ)
どやっ!

本当は午後、子どもたちを中心に、周辺の探検をする予定でしたが、雨のためプログラムが短縮。
それを知ってか知らずか、のそりのそりと林の中から出てきたコイツ。
なかなか空気読みますね(笑)

全員で頑張ってなんと午前中ですべての田んぼ(全8枚)の草取りを終わらせることが出来ました。

終了後は、公園ボランティア「伝統食伝えたい♪」のみなさんが、ボランティアの人たちで管理している畑からとれた野菜でおいしいお昼を用意してくださいました。

おにぎり、ふかしイモ、きゅうり、トマト、ジャガイモとなすのお味噌汁。
田んぼでひと仕事して味わうお米は格別です。

特別じゃなくても、ごちそうなんです。
体が求める、ザ・日本のごはん。
もしも、「明日地球が滅びるので最後の食事を。」と言われたら私は迷わずおにぎりとお味噌汁を食べますね。
最高でした。

 

参加してないとわからないと思いますが…
「生憎の雨」というより「恵みの雨」という感じでした。
森全体が生き生きと、生きものたちも気持ちよさそうです。
すがすがしい気分になりましたよ。

クモの巣アート。
言葉ではなかなか伝わらないのですが、みなさんもたまにはこういう機会に参加して、五感を フルに使ってみませんか。

さーて次回のグリーンギフトは…(サザエさん風)

「里山の風景を守ろう!外来種引き抜き大作戦!」です。

自然というのは、ただ緑ならいいのかというと、そうではないのですね。
意外と知られていない、「外来種」問題。
本来そこに生えるはずのなかった植物が、もともとそこにいる植物の世界を奪っていきます。
日本の里山にある野草というのは、もともと薬になったり、お茶になったり、非常に暮らしと密接でした。
そんな天然のお薬たちがいま、脅かされているのです。

 

日本にもともとある草たち(在来種)というのは、背が低く、花も控えめでかわいらしいものが多いです。
しかし、外国からやってきた草たち(外来種)は、大体ノッポになります。そして、花もやたらと派手。
海を超えて見知らぬ土地で繁茂するくらいなので非常にサバイバル能力が高く、農薬にも負けないものや、根っこから毒素を出し、群生するものも。
輸入される原因は様々(渡り鳥、誤った植栽の知識の結果など)ですが、 今更「お国に帰って」とは言えません。
日本らしい自然を残そうと思ったら、手入れが必要なんです。
日本の自然や里山体験に興味がある方、ぜひお申し込みください。
お待ちしてます。

A.T