【開催報告】GEOC森里川海トークセッション 第3回 「SDGs・家族農業の10年と 私たちの暮らし」


開催概要

日 時 2020年10月16日(金) 13:30-15:00
会 場 オーガニックライフスタイルEXPOにて現地開催、及びウェビナー(リアルタイムオンライン配信)
主 催 一般社団法人 オーガニックフォーラムジャパン、地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)

持続可能な農と食のあり方を実現するために、国連は「家族農業の10 年」を設置しました。

家族農業を推進する国連機関や、農業の現場、市民による活動など様々な視点からSDGsと農業、食料、農村などについてお話を伺い、私たちの暮らし方について考えるトークセッションを開催しました。

今回のセッションは10/15-17に浜松町会場とオンラインで開催される「オーガニックライフスタイルEXPO」のセミナー&イベントの一部として開催しました。

当日は、27名の方々が参加して下さいました。

 


開催内容

 

●session 1 国連食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所長 日比絵里子氏 ご講演

シリア、サモアで活動をされ、その後FAOの駐日連絡事務所長に就任された日比さん。

世界には世界中の人を養えるだけの食があるにも関わらず、11人に1人が飢餓に苦しんでいること、また20億の人々は安全で栄養豊富な食糧を入手できないことに触れられながら、大規模農業でなく家族農業がSDGsの達成に貢献することなどについてご説明下さいました。

 

 

●session2 家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン(FFPJ)代表 村上真平氏 ご講演

家族農林漁業の取り組みを進めるプラットフォームが日本に誕生し、その代表を務めておられる村上さん。

農業は本来自然を破壊するものですが、そうならないために、自然の森に存在している持続可能性「①生命の循環」、「②生物多様性」、「③植生の多層性」を農業にも取り戻すことが、現代の農業の様々な問題(土壌劣化や病気の発生、自然災害、環境汚染等)の根源的解決につながるとご紹介頂きました。

 

 

●session3 愛知学院大学准教授(FFPJ理事) 関根佳恵氏  ご講演

『よくわかる 国連「家族農業の10年」と「小農の権利宣言」』や『13歳からの食と農』を執筆された関根さん。

このコロナ禍で農と食システムの脆弱性が露呈していますが、小規模家族農業による”アグロエコロジー”への転換がカギだといいます。日本では、中小家族経営や、学校給食の有機農産物の参入など進められているそうです。

 

 

●パネルディスカッション 

日比氏からは、「これまでの解決方法をコロナ禍で改めて見直すとき。今後、若者や女性がどのように日本の農業をつくっていけるか、またそれを支援するかを考えたい。また、技術革新も必要だと考える」といったお話を頂きました。

村上氏からは、「従来の経済中心社会でなく、消費者として生産背景等に想いをめぐらし、どのようなものを買うのか行動が求められるのでは」とコメント頂きました。

関根氏は、この危機に対して考え方の転換が必要だが抜け出せていないこと、国連の取り組みが日本人にほとんど知られていないため情報発信を行っていくことに触れられながら、「当事者意識を持ち、身近な人に伝えてほしい」とメッセージを頂きました。