書 名 | 魚湧く海(いおわくうみ) | |
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投稿団体 | 水俣病センター相思社 水俣病歴史考証館 | |
価格 | 2,940円 | |
著名・編集者 | 水俣病患者連合 | |
発行者 | ||
出版社 | 水俣病患者連合 | |
注文先電話 | 0966-63-5800 | |
発行年月日 | 1998年02月16日 | |
ISBNコード | ||
サイズ | ||
ページ数 | 346 | |
入手 | 団体に直接注文 | |
紹介文 |
不知火海に生まれ育った人々にとって、不知火海は生活のすべてであった。そんな人々にとって水俣病事件も生活の一部でしかなかった。患者運動とて特別なものではなく、暮らしの中に位置づいていた。 第一部では、患者のナマの暮らしと闘いを写真と患者みずからの言葉でつづった。あるべき患者像ではなく、ありのままの生活の記録である。言葉を替えれば、水俣病事件を通して人々の生活ではなく、生活の中にある水俣病事件ということだ。 第二部は運動の記録である。23年に及ぶ水俣病未認定患者運動の集大成。外から見える運動、あるべき姿の運動ではなく、運動の当事者しか持ち得ない資料を駆使し、経験した事実に則しありのままをつづった。患者運動は正義と成功の歴史ばかりで成り立ってはいない。時には迷うこともあったし、失敗や間違いだっておかしてきた。運動とはそうしたものだ。 特記すべきはほとんど文献を参考にしなかったこと。手持ちの資料やメモ書きだけ/膨大な量ではあるがをもとに、記憶をからめて書いた。書き終えて、こんなことはことができるのは私たちだけだ、との自負はあるのだが。 芥川仁さんにはこの本のために何度も水俣・芦北・御所浦に足を運んでいただいて多くの写真をとっていただきました。毛利一枝さんにも編集の初期から関わっていただき、すばらしい装幀に仕上げていただきました。(編者の一人・弘津敏男) 一般書店では入手できませんので、相思社に直接ご注文ください。 |