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「科学から政策へ、観測から行動へ」最近のさまざまな出来事と地球温暖化ー研究者による解説ー

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日本では、昨年の夏は観測史上最も暑い夏だったと言われています。日本気象協会によれば、「6〜8月の平均気温の偏差は平年より+2.36℃と歴代最高で、最高気温40℃以上の地点数の積算は30地点と過去最多、最高気温35℃以上の猛暑日地点の積算は9,385地点と、2010年以降で最多を更新」したとのことです。皆さんも、「地球温暖化」を意識することが以前にも増して多くなったのではないでしょうか。

2015年にパリ協定が合意されて以来、世界各国が進めてきた地球温暖化対策は一定の効果をもたらしています。しかし、「世界全体の平均気温の上昇を工業化以前よりも2℃高い水準を十分に下回るものに抑え、1.5℃高い水準までに制限するよう努力する」というパリ協定の長期目標を達成するにはまだ不十分だと分析されています。昨年11月にブラジルで開催されたCOP30では、温暖化レベルが1.5℃を一時的に超過してから下げるという「オーバーシュート」の規模や期間を抑制するための努力を追求することに初めて言及する決議が採択されるなど、地球温暖化対策の遅れについての危機感が高まっています。一方で、不安定化する国際情勢は、地球温暖化問題の行方にも影を落としつつあります。

2024〜2028年度の5年間にわたって進められている環境研究総合推進費戦略課題のS-22プロジェクトは、「科学から政策へ、観測から行動へ」を合言葉に、精密な大気観測とモデル分析によって気候変動関連物質の排出・吸収を監視し、科学的データを提供することで地球温暖化対策・政策を支援することを目的としています。本ウェビナーでは、S-22研究プロジェクトのメンバーが、それぞれの視点から、地球温暖化に関わる最近の様々な出来事について語ります。