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APCS国際シンポジウム 変動する地政学的状況下におけるアジア太平洋地域の気候安全保障

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本シンポジウムは、変動しているアジア太平洋地域の地政学的状況の下で、気候安全保障が直面する課題、その重要性、そして継続的な意義について議論することを目的としています。過去3年間、IGESは「アジア太平洋気候安全保障(APCS)」と題した研究プロジェクトを進めて参りました。本シンポジウムでは、APCSプロジェクトの活動と成果を共有し、得られた知見と洞察を国内外の研究者や政策立案者たちと検討します。また、公開シンポジウムとして、気候安全保障分野に関心を持つステークホルダーに広く発信します。

APCSは2023年、外務省の支援を得て開始され、特に気候変動の影響を受けやすい地域における気候安全保障の現状把握を目的としてきました。エネルギー安全保障、食料安全保障、人の移動、気候変動適応策、海洋安全保障など幅広いテーマをカバーしています。最近の動向では、気候ファイナンスに関する新たな国際合意、米国のパリ協定離脱、国際司法裁判所(ICJ)の気候変動に関する勧告的意見など、気候行動およびより広範な地政学的文脈において重要な変化が観察されています。ブラジル・ベレンで開催された国連気候変動枠組条約(UNFCCC)のCOP30は、困難な地政学的状況の中、限定的ながら必要な前進をもたらしました。こうした変動する状況下において、気候安全保障は気候行動の継続的進展に寄与する分野として極めて重要です。本シンポジウムでは、APCSプロジェクトのこれまでの活動と成果を総括するとともに、今後の展望について議論します。