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オンライン講座「希少種の保護管理Ⅵ 鰭脚類(アザラシ・トド)・ラッコ編」

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12月からスタートするオンライン講座「希少種の保護管理Ⅵ」は海棲哺乳類をテーマにした「鰭脚類・ラッコ編」全5回(新規受講者は全6回)です。アザラシ、トドを中心とする鰭脚類とイタチの仲間であるラッコは、北海道を中心に日本沿岸でも見られ、近代化の中で毛皮やたんぱく源として乱獲されたこともあり、絶滅危惧種に指定されました。しかし研究者や地元関係者の保護活動や漁業者の理解により、現在では一部を除き低懸念や準絶滅危惧種とされるまで個体数を回復してきました。その一方で、漁業者との軋轢も高まりつつあります。また、繁殖エリアが限られることなどから、絶滅の懸念が消えたわけではありません。このオンライン講座では、小林万里東京農業大学教授、三谷曜子京都大学教授の研究や保護管理の第一線で活躍する研究者と、北海道在勤時代にゼニガタアザラシの保護管理の現場で地域の方々とその両立を目指して努力を重ねられた環境省の蔵本洋介さん、クマ類やシカ類などの大型哺乳類をはじめとする個体群・個体数管理理論のスペシャリストとして保護管理の理論と実践について研究と提言を重ねらてこられた松田裕之横浜国立大学上席特別教授による5講で構成します。このシリーズを初めて受講される方は、共通講義「希少鳥類保護の法制度と事業」(鳥居敏男元環境省自然環境局長)をご受講いただいてからご参加いただきます。是非、ご受講ください。

① 共通講義「希少鳥類保護の制度と事業」 12月1日~9日まで限定配信(初参加者のみ要受講)
⑬「鰭脚類の保護管理概論」小林万里さん 12月9日(火)
⑭「ラッコの生態と生息地保全」三谷曜子さん 12月23日(火) 
⑮「鰭脚類の生態と行動 アザラシ・トド」小林万里さん 1月6日(火)
⑯「ゼニガタアザラシ 保護管理のための協働」蔵本洋介さん 1月13日(火)
⑰「ゼニガタアザラシ・トド 共存への展望」松田裕之さん 1月20日(火)

<参考書籍>可能な限り読んでおいていただきたい書籍
『日本の鰭脚類』(服部薫編 東京大学出版会 2020年)
『ラッコのすべて』(三谷陽子共著 廣済堂 2024年)

受講料
◎「希少種の保護管理」を初めて受講される方(全6講)
・学生・SNCフレンズ・個人賛助会員:5000円
・一般の方:6000円
◎継続受講者の方(全5講)
・学生・SNCフレンズ・個人賛助会員:4000円
・一般の方:5000円

お申込みは、右のグーグルフォームからどうぞ https://forms.gle/S3EdapMNnupkTJdR6

なお、これまで「希少種の保護管理」をご受講いただいた方は、以下のメールアドレス宛にお申込みいただくことも可能です。shiretokodaigaku@gmail.com

※このシリーズの講座を14講以上ご受講いただき、それらすべてのアンケートにお答えいただいた方には、当財団から修了証をお贈りします。

※このシリーズに続き、「Ⅶ希少種のない未来へ」(4講)を開催してシリーズを終了する予定です。(詳細は後日ご案内します)