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「ネイチャーCOP」の本質を読み解く:企業が直面する自然資本とサプライチェーンの転換点・新潮流

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国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)は、「ネイチャーCOP」としても注目されています。最大の理由は、開催地が世界有数の熱帯雨林であり森林減少が深刻な問題であるアマゾンの都市ベレンであることですが、それだけではありません。本ウェビナーでは「ネイチャーCOP」の本質を2つの視点から読み解き、その背景を探ります。

1つ目の視点は、これまで別々に語られがちであった「気候変動」と「自然(生物多様性)」の問題が、実は深く結びついたひとつの危機であるという科学的根拠に基づく認識が世界で急速に広がっていることです。日本でも自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)が注目され、これまでのサプライチェーンを見直そうとする企業の動きが活発化しています。こうした流れは、気候変動対策の大きな転換点となるでしょう。

2つ目の視点は、「2030年までに森林破壊ゼロ」を掲げる議長国ブラジルが推進する「バイオエコノミー」という新たな経済モデルです。自然保護か経済開発か、という従来の二者択一ではなく、自然を健全に維持し、自然資本を活かすことで経済成長を実現するものです。つまり、自然を犠牲にするビジネスアプローチは将来受け入れられなくなる、という新たな経済的価値観へのパラダイムシフトになります。脱炭素だけでなく、サーキュラーエコノミー、テクノロジーと自然を統合的に捉えることがますます重要になります。

ビジネス、そして社会に大きな影響を及ぼし得るこうした国際的潮流を理解し、COP30の交渉を注視していくことが重要です。本ウェビナーでは、「ネイチャーCOP」として注目される背景を詳しく解説するとともに、ビジネスに求められる具体的な行動・戦略、そして日本への影響などを掘り下げていきます。皆様のご参加をお待ちしております。