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種子・胞子・組織培養を使った保全フォーラム:小笠原の絶滅危惧種に注目して
全国
開催日
2022年12月19日(月)
募集期間
2022年11月25日(金)~2022年12月14日(水)
投稿団体
URL
<開催趣旨>
植物の生息域外保全において、種子・胞子の低温保存はもっとも費用対効果の高い方法です。日本植物園協会は現在、環境省と連携して種子・胞子の保存技術の改良を推進しています。一方、種子・胞子、さらには組織培養苗を野生復帰に利用することが期待されていますが、まだ知見が不足しており技術は確立していません。
小笠原諸島は日本で絶滅危惧植物種がもっとも集中する地域で、12種が環境省の保護増殖事業の対象となっていますが、種子・胞子の保存と、種子・胞子ならびに組織培養苗を使った野生復帰は十分に実施されていません。こうした状況をふまえて、小笠原の絶滅危惧種の種子・胞子ならびに組織培養苗を使った保全を推進することをめざし、植物園職員と現地で保全に関わっておられる方々が、最新の知見を学び交流できる機会を設けます。
<概要>
主催:公益社団法人日本植物園協会
共催:国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所 林木育種センター
開催形式:オンライン(Zoomミーティング)
開催日:2022年12月19日 13時~17時
対象:日本植物園協会会員、小笠原の生物多様性保全に関心を持つ行政機関やNPOなどの方
参加費:徴収しません
参加申込:12月14日まで、下記URLの申込フォームから申し込む
https://online.npc-tyo.co.jp/event/41263/iZXT3M
●本事業は、環境省と日本植物園協会の「生物多様性保全の推進に関する基本協定」にもとづき開催します。
<プログラム>
□13:00 開会
■趣旨説明、メッセージ 13:00-13:20
日本植物園協会植物多様性保全委員会 遊川 知久
キュー植物園ミレニアム・シードバンク Kate Hardwick
■講演(5題) 13:20-15:25
「種子保存の概論」森林研究・整備機構 森林総合研究所 林木育種センター 木村 恵
「種子を使った野生復帰」国立環境研究所 西廣 淳
「種子発芽特性の検証」 沖縄県北谷町教育委員会 藤 彰矩
「シードパケットを使った野外播種試験」 福島大学共生システム理工学類 山下 由美
「小笠原での種子・胞子を使った保全の取り組み」東京大学大学院理学系研究科附属植物園 出野 貴仁
■小笠原での保全事例報告 15:30-16:30
「組織培養技術を用いたオガサワラグワの生息域外保全」
森林研究・整備機構 森林総合研究所 林木育種センター 玉城 聡
「オガサワラグワをシンボルとした村民参加の森づくり」
小笠原村環境課 井上 直美
「ホシツルランの種子を使った保全」
Islands care 向 哲嗣
「遺伝的多様性と地域との連携を考慮したタイヨウフウトウカズラの生息域内・域外保全」
京都大学大学院地球環境学堂/大学院人間・環境学研究科 瀬戸口 浩彰
■意見交換 16:30-17:00
□17:00 閉会
<問合せ先>
公益社団法人日本植物園協会事務局 担当:皆川
メール ex-situ@syokubutsuen-kyokai.jp