根強い極度の貧困、環境悪化、政治的・経済的不公平などの解決困難な世界中の問題に対処するため、統合的な「持続可能な開発」手法を使用できるよう、著名な経済学者が説得力のある実用的な枠組みを提示する。2015年に採択された世界目標「持続可能な開発目標（SDGs）」で新たな時代が定義された事を踏まえ、人類が直面する未曾有の課題を広範囲に亘り極めて詳細に記述し、SDGsの実現に必要な手段、測定基準、実際的な方法を提示した1冊。コロンビア大学地球研究所所長を12年間、国連事務総長ミレニアム開発目標（MDGs）特別顧問を13年間務めた経験や、オンライン講座で最近披露した考えに基づくこの本は、科学と政策の間のギャップを埋め、行動を起こすきっかけとなるだろう。