鉛は人間にとって、特に子供や妊婦にとても生涯続くような害を与えることがあるが、発展途上国では含鉛塗料などから人々を守るための法律や規制が少ない。そこで今回9つの発展途上国を対象に検査実験を行った。
その結果、チリとウルグアイは600ppm以上の鉛を含んだ禁止された装飾塗料を使い、アルゼンチンでは消費市場で購入した30個の塗料サンプルのうち7個が600ppmを超えていた。残り6つの国、アルゼバイジャン、コートジボワール、エチオピア、ガーナ、キルギスタンとチュニジアでは含鉛塗料の工場、輸入、販売や使用に対して特定の法律、規制や義務がなかった。 この調査結果は、子供の鉛中毒と国の将来を脅かす深刻なものであり、今後、私たちは含鉛塗料の危険をしっかりと認識し、それに合わせた法律や規制を施行しなければならない。 |
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書籍情報
書籍名; | 装飾用エナメル塗料に含まれる鉛の検査結果:9か国における調査 (原題「LEAD IN ENAMEL DECORATIVE PAINTS NATIONAL PAINT TESTING RESULTS: A NINE COUNTRY STUDY」) |
発行元; | 国連環境計画(UNEP) |
発行年; | 2013年 |
著作者; | Nick Nuttall, Mohamed Atani, Virginia Njoroge |
テーマ; | 公害 |
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