活動分野
循環型社会の構築、持続可能な地域づくり
活動理念
伊万里はちがめプランの活動は、生ごみの分別堆肥化、廃食油の燃料化等の事業に留まらず、それを核にして地域社会の様々な分野に係わり合いをもちつつ、私たちの存在基盤である伊万里のまちに、豊かさを取り戻そうとする試みです。豊かさとは単に経済的なものだけではなく、地域の課題である環境という問題を通して、人と人との係わり合いを育み、自立的な循環型社会を構築することによって豊かな伊万里を生み出そうとするものです。
概要
市民の日常生活によって大量に排出される生ごみを燃えるごみとして税金で焼却処分をしている現状の“おかしさともったいなさ”に気づいた市民や飲食店・旅館の経営者が集まり、何か有効に活用できないだろうか・・・と「生ごみ資源化研究会」を立ち上げ調査や研究を開始したのが平成4年。環境啓発活動6年、微生物の研究開発3年を経て、平成12年待望の生ごみ堆肥化実験プラント(レーン方式)が市民の皆様の協力によって完成、伊万里市が将来生ごみ堆肥化を政策として実施することを想定し、実用化に向けた微生物による生ごみ堆肥化実証実験を開始、平成15年NPO法人の認証を受け今日に至っている。
ソーシャルビジネス 活動実績
- 食品廃棄物資源化事業(2003年~)
当初、生ごみ分別回収3件から始まった活動は、現在では食品関連66事業所、一般家庭生ごみステーション29カ所255世帯の参加により、650t/年の生ごみを回収、300t/年の良質な堆肥を生産している。堆肥は大口消費として会員農家による環境保全型農業や菜の花栽培等に活用されている。また当NPO法人の直売店では10kg300円、市内のレストランや料理店、ドライブイン、道の駅、観光案内所等には小袋2kg入100円で販売しており、プランターでの花作りや家庭菜園、ガーデニング愛好家に喜ばれている。
- 菜の花プロジェクト
菜の花栽培による景観の美化、安全な菜種油の生産、廃食油は回収してBDFに精製、ディーゼル自動車の燃料として有効に活用している。
結果として生ごみ分別回収の年間650tは伊万里市の生ごみの15%が削減でき、焼却経費の節約、さらに堆肥を活用した環境保全型農業や菜の花プロジェクト活動等の実施によって全体で1091t-CO2/年の二酸化炭素削減に貢献している。(NPO法人温暖化防止ネット理事土井研一氏試算による)
基本情報
代 表 | 福田 俊明 |
所 在 地 | 佐賀県伊万里市大坪町狩立乙2436-1 |
連 絡 先 | 955-22-4058 |
URL | http://www.hachigame-plan.org/ |
設 立 | 2003年5月 |
スタッフ数 | 5名 |
会 員 数 | 事業所 66か所、 個人 255人 |
年間収入 | 17,000,000円(平成23年度概算) |