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【報告】9/24(火) 第2回 とちぎの環境と子どもの未来を考える会 ―全ての子どもたちに自然体験の機会を届けるために―


第2回 とちぎの環境と子どもの未来を考える会
―全ての子どもたちに自然体験の機会を届けるために―を実施しました。


参考:9/24(火)【栃木県】第2回 とちぎの環境と子どもの未来を考える会 ―全ての子どもたちに自然体験の機会を届けるために― - 環境パートナーシップを「知りたい/調べたい/実践したい」人を応援します。

 

概要

  •  日 時:令和6年9月24日(火) 13:00~16:00
     方 法:対面及びオンライン
     会 場:とちぎボランティアNPOセンターぽ・ぽ・ら(〒320-0808栃木県宇都宮市昭和2-2-7)
     参加費:無料
  •  主 催:環境省関東地方環境事務所
     共 催:関東地方環境パートナーシップオフィス(関東EPO)/とちぎ子ども自然体験活動ネットワーク
  •  参加者:20名

プログラム

 ・参加者自己紹介
 ・第1回の報告

 ・クロストーク
 ・意見交換
  テーマ:全ての子どもたちに自然体験の機会を届ける」ためにできること
  ①ワークシート記入
  ②意見交換
 ・全体共有・まとめ

 

活動報告



令和6年度地域循環共生圏構築に向けた身近な自然資本の活用に関する意見交換会の開催業務として、2024年9月24日(火)に、「とちぎの環境と子どもの未来を考える会 ―全ての子どもたちに自然体験の機会を届けるために―」を開催しました。
第1回において、子どもの自然体験等にかかわる主体で議論をする中で、各主体間で、共通する課題や、エリアやメインテーマによる違い、活動規模(年数・人数)による違いが見えてきました。
その違いを活かして、とちぎ子ども自然体験活動ネットワークの構想する「全ての子どもたちに自然体験の機会を届ける」という目標を掲げた場合、何ができそうかを話し合うことで、足りない関係者や仕組みなどの洗い出しを行います。
今回は、栃木県職員や市議会議員の方をはじめ、実際に子どもの自然体験活動を行っている主体に限らず、様々な背景の方にご参加いただき、自然体験活動の現在から未来について議論しました。



▷自己紹介


まずは、環境省と関東EPOのインプットとして、主に、前回議論した、子どもの自然体験の提供者が感じる課題感や、今後チャレンジしたいことについて、改めて確認しました。


▷前回実施したことの共有


▷振り返りをベースにワークショップを実施

 
続いて、とちぎ子ども自然体験活動ネットワークの発起人である、サシバの里自然学校校長の遠藤隼さん、那須高原自然学校理事長の真山高士さん、そしてトチギ環境未来基地代表理事の塚本竜也さんの3名に、「全ての子どもたちに自然体験の機会を届ける」という目標をメインテーマに、ネットワークに関する発表とクロストークを行っていただきました。


▷クロストークスタート


まずは、遠藤さんと真山さんから、ネットワークの設立に至るまでの経緯と今後の展望について講演いただきました。

コロナ禍をきっかけに結成した「とちぎ自然体験コンソーシアム」で「全ての子どもたちに自然体験の機会を届ける」という目標を掲げて連携し、さらなる繋がりとして「とちぎ子ども自然体験活動ネットワーク」が設立されたという経緯をお話しいただくともに、発達的、経済的なハンディを抱える子どもたちへの自然体験提供の必要性や、より広く自然体験を届けるための公教育との連携の必要性など、ネットワークがあったからこそ見えてきた「全ての子どもたちに自然体験の機会を届ける」ために必要なアプローチを共有いただきました。


▷ネットワークに関する説明


その後のクロストークでは、はじめ、3名の思う「全ての子どもたちに自然体験の機会を届ける」ためにできることをお話しいただきました。
真山さんはネットワークという土台強化のために現在カバーできていない地域の参加団体を増やすこと、多様な団体が登録し、それぞれの団体の専門性を共有することを想定されていました。
塚本さんは在日外国人の子どもに自然体験を提供するために、そういった子どもに特化した支援団体と連携することをお話しいただきました。「全ての子どもたち」を網羅するためには、「誰一人取り残さない」という意識が大切であることを共有いただきました。
また、遠藤さんからは、参加団体それぞれの提供するノウハウをパッケージ化し、ネットワーク参加者間で共有することを提起いただき、発起人3名だけでも異なる視点で「全ての子どもたちに自然体験の機会を届ける」という目標を見ていることが分かりました。今後、「全ての子どもたちに自然体験の機会を届ける」目標を、ネットワークメンバーを中心に様々な主体で検討すれば、より多様な展開につながるように感じました。


▷クロストークの様子①


続けて、3名が現在提供している体験のターゲットをお話しいただきました。特に遠藤さんの「宇都宮駅東のマンションに住んでいる核家族」というターゲットは印象的で、幼少期に自然に触れてきた親と子であれば、自然体験に抵抗なく参加してくれるという明確なイメージがある反面、今後、自然環境に触れていない世代が大人になっていくことの難しさを示していただき、共感を集めていました。それぞれの提供する体験のターゲットといった話は、後半のワークショップにつながります。


▷クロストークの様子②


ワークショップでは、それぞれの提供している自然体験(中間支援者等は「全ての子どもたちに自然体験の機会を届ける」ために提供できること)をワークシートにまとめ、それを模造紙に落とし込んでゾーニングを行いました。



▷ワークショップの様子

私が参加した卓では、鉱物という特定の知識に基づく専門性の高さを生かした活動、組織として提供するパッケージ型の自然体験活動、自然の家ならではの発達面でハンディがある子どもに特化した活動、特定の自然資源がある場所で提供できる活動(木、雪、山等)という多様な体験活動が出ており、一口に自然体験といっても、本当に多種多様な活動があると改めて気づかされました。
最後に、グループで話し合ったことを全体に共有して、会議は幕を閉じました。


▷全体共有


「とちぎの環境と子どもの未来を考える会」の今後については未定ですが、引き続き、「とちぎ子ども自然体験活動ネットワーク」を中心に、栃木県内の「全ての子どもたちに自然体験の機会を届ける」ことを目指して、様々な主体がそれぞれの立場から、力を発揮することとなるでしょう。

「とちぎ子ども自然体験活動ネットワーク」の今後、そして栃木県の子どもの自然体験活動の今後について、関東EPOとしても引き続き、共に考えていきたいと思います。

 

 (関東EPO 山本)