【報告】7/31(水) 自治体向け企画:関東EPO ローカルパートナーシップ研修 2024
関東EPO ローカルパートナーシップ研修 2024
『地方行政の資源を120%活用する!「地域コーディネート力」レベルアップゼミ』
を実施しました。
参考:7/31 (水) 開催 自治体向け企画:関東EPOローカルパートナーシップ研修2024 - 環境パートナーシップを「知りたい/調べたい/実践したい」人を応援します。 (geoc.jp)
概要
- 日 時:令和6年7月31日(水) 10:00~16:30
方 法:対面
会 場:GEOCセミナースペース (東京都渋谷区神宮前5-53-70国連大学ビル1F)
参加費:無料 - 主 催:環境省関東地方環境事務所
共 催:関東地方環境パートナーシップオフィス(関東EPO) - 参加者:8名
プログラム
・趣旨説明
・自己紹介/チェックイン
・レクチャー「ローカルSDGsの達成に向けて自治体に必要なこと」:滝口 直樹氏
・事例共有ワークショップ
―昼食休憩
・事例深掘りワークショップ
・ネクストアクション検討
・全体共有とまとめ
・閉会
活動報告
令和6年度地域からのグリーン社会の実現に向けたステークホルダー連携促進業務として、2024年7月31日(水)に、「関東EPOローカルパートナーシップ研修2024 地方行政の資源を120%活用する!「地域コーディネート力」レベルアップゼミ」を開催しました。
関東EPOはこれまで2年間、「地域」の持続可能性について共に考えることができる主体を各地域の「自治体」と仮定し、ローカルパートナーシップ研修と題して自治体職員向けの研修を実施してきました。
今年はその集大成として、参加者ご自身の担当業務を題材に、業務を通して目指すべき状態目標を探り、その目標を達成するための具体的なプロセス案や業務の第一歩を、他自治体職員等との議論を通して検討しました。
まずは自己紹介からスタート
次にインプットとして、これまでの研修の成果と、自治体職員に備えてほしい要素を、関東EPOから発表しました。初参加の方が、成果の一つである自治体モヤモヤマップについて、「普段思っていることが言語化・整理されて感動した」と非常に共感されていたのはとても印象的でした。
続いて、自治体職員に備えていてほしい要素のうち、「科学・事実・知識」に焦点を絞り、地域の持続可能性や地域の現状について、そして課題に取り組む上で「科学・事実・知識」をどう扱うかについて、立教大学大学院社会デザイン研究科の特任教授である滝口直樹先生からレクチャーいただきました。
特に、環境問題、政策の動的な分析フレームワーク「DPSIRモデル」に関心を持たれる方が多かったように思います。環境問題に取り組むうえで、「Response」にあたる対策や対応が、適切に機能しているのかを考えることの重要性を、再確認されていました。
これ以降は、課題として持ち寄った事業のテーマ・状況を踏まえて3つのチームに分かれ、チームごとにワークショップを実施しました。
ワークショップでは、簡単な質問が書かれた「問いカード」を用いて、お互いに質問を投げかけやすい場を工夫しました。
午前中の最後のワークとして、自身の担当業務にとって必要な「科学・事実・知識」と「パートナーシップ・つながり」について、ワークショップで議論しました。
里山の保全や廃棄物をテーマに議論された卓では、「誰のための事業なのか?」という、特にパートナーに関する問いで盛り上がっていました。
午後は2つのワークショップを実施しました。
まずは、午前中のワークも踏まえ、自身の業務におけるボトルネックを検討しました。
市の構想の普及や、庁内ルールづくり等にかかわる職員が集まる卓では、「そもそもその事業は何のためのものなのか?」、「それって本当?」といった問いを駆使して、お互いの事業の深掘りが行われていました。
そして、自身の業務で実現したいことのために、どのようなプロセスが必要かを検討しました。
全ての卓に共通しますが、特に脱炭素にかかわる職員が集まる卓では、具体的な次のプロセスが導き出されていたように感じます。福祉や街づくりをはじめ、他の領域との接続を図り、意義のある事業を生み出そうとするプロセス展開がとても興味深かったです。
最後に個人ワークとして、本日の学びを生かして、業務の中で何から取り組むのかを検討し、研修を終了しました。
個人ワークの内容を全体共有する場でも、研修終了後の歓談の場でも、ご参加いただいた方の多くが、自分の業務に関して何かしらの気づきを得られていたように感じ、とても意義のある研修となったように実感しています。
この研修で得られた気づきを自身の業務に持ち帰っていただき、より良いお仕事、事業に結びついていくことを切に願っています。
今後、本研修で検討したプロセスの実践を、関東EPOがお手伝いすることも予定しています。その動向も報告として掲載しますので、是非、続報をお待ちください!
(関東EPO 山本)