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IUU(違法・無報告・無規制)漁業とは何か:企業のリスクと消費者の選択 あなたが食べているお魚、大丈

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環境問題全般に知見の深い共同通信編集委員でWWFジャパン理事の井田徹治氏、海の人権問題に詳しい弁護士の佐藤暁子氏をお迎えし、暮らしに身近なお魚の問題であるIUU漁業について、できるだけ分かりやすく解説します。日本の食卓との関係、企業のリスクと消費者の選択、求められる取り組み等について考えます。

【開催日時】2022年05月18日(水) 16:00 ~ 18:00
【場所】Zoomによるオンラインセミナー
参加ご希望の方は、https://wwf.zoom.us/webinar/register/WN_hPyZKfxPQhaA7ggVwTI7nQより、イベント開始までにご登録をお願いします。
※当日リアルタイムでのご参加が難しい場合も、後日アーカイブ動画と資料をお送りしますので、ぜひご登録ください。
【参加費】無料
【主催】WWFジャパン

■日本の輸入水産物の3割がIUU漁業由来
日本は世界第2位の水産物消費大国。日々の食卓にお魚が欠かせない方も多いでしょう。そうしたお魚をめぐって、とても深刻であるにもかかわらず、あまり知られていないのが「IUU漁業」です。
世界の水産資源は近年減少の一途をたどり、3割が「獲りすぎ」の状態と言われています。それを悪化させている大きな要因のひとつが、 密漁や違法な漁法での漁業(Illegal)や、漁獲量を偽ったり、少なく報告したり(Unreported)、規制やルールを守らない(Unregulated)で行なわれる「IUU(違法・無報告・無規制)漁業」です。IUU漁業は、世界の漁獲量のうちの3割を占めると推定され、日本が輸入する天然水産物の最大3割が、IUU漁業由来の可能性があると言われています。
本セミナーでは、ジャーナリスト、人権弁護士、国際環NGOのがそれぞれの視点でIUU漁業の問題点や求められる施策についてお話し、企業や消費者にできる取り組みについて考えます。ぜひご参加ください。

■参考情報
・IUU漁業について
 https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/282.html
・動画『その魚ヤバいやつかも!?エグすぎる方法で獲られた魚が普通にスーパーで売られてる件について』
 https://www.youtube.com/watch?v=pvsDUwFSp60

【登壇者プロフィール】
●WWFジャパン理事、共同通信編集委員 井田徹治氏

1959年東京生まれ。1983年、東京大学文学部社会学科卒。同年共同通信社に入社。つくば通信部などを経て1991年 本社科学部記者。 2001年から2004年まで、ワシントン支局特派員(科学担当)。2010年から現職。環境と開発の問題をライフワークにアジア、アフリカ、中南米などでの環境破壊や貧困の現場、問題の解決に取り組む人々の姿などを報告してきた。気候変動枠組み条約締約国会議、ワシントン条約締約国会議、環境・開発サミットなど多くの国際会議もカバーしている。著書に「大気からの警告」(創芸出版)、「生物多様性とは何か」(岩波新書)、「霊長類」(同)など多数。

●国連開発計画(UNDP)アジア太平洋地域事務所 ビジネスと人権プロジェクト リエゾンオフィサー/弁護士 佐藤暁子氏

上智大学法学部国際関係法学科、一橋大学法科大学院卒業。International Institute of Social Studies(オランダ・ハーグ)開発学修士号(人権専攻)
国際人権NGOでの経験を経て、2022年4月より、日本政府支援によるUNDPによるビジネスと人権プロジェクトのリエゾンオフィサーとして、日本を含む18カ国における人権デューディリジェンスの支援等による責任あるビジネスの推進と「公正な復興」に向けた取り組みを行っている。

●WWFジャパン 海洋水産グループ IUU漁業対策マネージャー兼水産資源管理マネージャー 植松周平

東京大学大学院農学生命科学研究科において水域保全学に関する博士号を取得(農学博士)。その後、経営コンサルティング会社を経て、国際水産資源研究所(現 水産研究・教育機構)に入所。太平洋クロマグロの資源研究を行う。2013年よりWWFジャパンで勤務し、マグロ、カツオ、サンマといった国際水産資源の保全やIUU漁業対策に関わる業務に加え、事業戦略立案や各種業務改善等の社内コンサルタント業務にも従事。2021年には水産庁水産流通適正化法検討委員を務めた。

WWFジャパン 海洋水産グループ パブリック・アウトリーチオフィサー 滝本麻耶

デンマーク オーフス大学政治学科留学、慶應義塾大学法学部政治学科卒(法学士)、ドイツ アルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルク大学院環境ガバナンス修士号取得。大学・大学院にて、環境政策・環境ガバナンスについて学び、編集者、環境コンサルタントを経て、サイエンス・コミュニケーションの経験を積む。2017年WWFジャパンに入局。海洋水産グループにおいて、海洋環境保全や水産資源保護に向けて、消費の側面にフォーカスしたパブリックアウトリーチの取組みを行っている。