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生物多様性スクール 第2回「生物多様性と食・農」

全国

WWFジャパンは、2022年1月から6月にかけて、全6回(予定)の「生物多様スクール」を開催します。各回著名な有識者を招き、食、金融、経済など、身近な切り口で生物多様性について考えます。 全回のモデレータは生物多様性に知見の深い、井田徹治氏(WWFジャパン理事、共同通信編集委員)が務めます。

日時:2022年02月28日(月) 16:00 ~ 17:30
場所:Zoomによるオンラインセミナー
参加ご希望の方は、下記より、イベント開始までにご登録をお願いします。
https://wwf.zoom.us/webinar/register/WN_2D4ZuO01QJ-0lOLMGTUMvA
(当日リアルタイムでのご参加が難しい場合も、後日アーカイブ動画と資料をお送りしますので、ぜひご登録ください)
参加費:無料
主催:WWFジャパン

【背景】
2022年のキーワードは「生物多様性」です。世界の生物多様性は過去50年で68% 喪失したと報告されています(注)。2021年の国連の気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)では、気候変動と生物多様性喪失の2つの危機に同時対策することの重要性が強調されました。2022年4月には、国連の生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)のパート2が中国雲南省昆明で開催され、生物多様性について、パリ協定で合意されたような国際的な枠組みがまとめられる予定です。WWFジャパンは2030年までに生物多様性の劣化を食い止め、回復に転じさせる「ネイチャー・ポジティブ」に向けて、生物多様性についての認知と理解の向上を目指しています。 https://www.wwf.or.jp/activities/activity/4402.html

【第2回】
第2回のゲストは、東京大学未来ビジョン研究センター教授で、グローバル・コモンズ・センター ダイレクターの石井菜穂子氏です。地球環境ファシリティ(GEF)のトップを務め、地球環境保全と世界経済の第一線で活躍されてきました。石井氏のグローバルな視点も交えながら、「食」そして「農業」を切り口に、生物多様性とは何か、私たちの暮らしや社会との関わりについて考えます。WWFジャパンからは、フードグループ長の南明紀子が、消費者や企業の調達の視点で考える生物多様性と食の関わりについてお話します。

【登壇者プロフィール】
■石井菜穂子氏
 東京大学理事・未来ビジョン研究センター教授、グローバル・コモンズ・センター ダイレクター

1981年大蔵省(現財務省)入省。国際通貨基金(IMF)エコノミスト、世界銀行ベトナム担当、世界銀行スリランカ担当局長などを歴任。2010年財務省副財務官。2012年地球環境ファシリティCEO。2020年8月より東京大学理事、未来ビジョン研究センター教授。新設されたグローバル・コモンズ・センターのダイレクターとして、人類の共有財産である「グローバル・コモンズ」の責任ある管理について、国際的に共有される知的枠組みの構築を目指している。東京大学博士(国際協力学)。

■井田徹治氏
 WWFジャパン理事、共同通信編集委員 

1959年東京生まれ。1983年、東京大学文学部社会学科卒。同年共同通信社に入社。つくば通信部などを経て1991年 本社科学部記者。 2001年から2004年まで、ワシントン支局特派員(科学担当)。2010年から現職。環境と開発の問題をライフワークにアジア、アフリカ、中南米などでの環境破壊や貧困の現場、問題の解決に取り組む人々の姿などを報告してきた。気候変動枠組み条約締約国会議、ワシントン条約締約国会議、環境・開発サミットなど多くの国際会議もカバーしている。著書に「大気からの警告」(創芸出版)、「生物多様性とは何か」(岩波新書)、「霊長類」(同)など多数。

■南明紀子
 WWFジャパン 自然保護室 フードグループ長、森林グループ

2013年WWFジャパン入局。インドネシアやマレーシアにおける森林減少の原因ともなるアブラヤシ農園開発に関わる問題において、持続可能なパーム油の利用を推進するため、企業によるパーム油調達時の森林生態系・社会配慮の普及を担当。日本国内におけるRSPOの推進、パーム油の調達方針策定・運用支援などを行ってきた。2021年より新設したフードグループ長も兼任。消費者の関心も高い「食」という切り口から、生物多様性に繋がる活動を目指して奮闘中。