「環境」の総合情報サイト。環境に関するイベント・ボランティア・キャンペーンなど、さまざまな情報を検索できます。
地球環境財団主催 「環境時事講座」のお知らせ
東京都
開催日
2009年2月17日(火)
URL
参加者 募集中!
地球環境財団主催 「環境時事講座」のお知らせ
低炭素化社会への道と世界の原子力回帰
--原子力の抱える問題点と日本の課題--
【狙いと趣旨】
経済成長はエネルギー消費の増加を伴い、エネルギー源として化石燃料に頼ると資源需給の逼迫やCO2排出量の増加を招いて地球温暖化にもつながります。先進国ばかりか、経済発展著しい新興国もエネルギー源を化石燃料に頼るようになれば、資源の争奪が激しくなり、地球温暖化に歯止めがかからなくなります。化石燃料への依存を抑えながら経済成長を持続するには、自然エネルギーや原子力に頼らざるを得なくなるでしょう。しかし、自然エネルギーの利用にも限界があり、エネルギー供給の柱としては原子力を考えざるを得ません。ただ、原子力は様々な問題を抱えており、それをどう考えるべきか、環境や原子力問題を専門とする清水講師に解説していただきます。
講師 清水正巳 氏 (日本経済新聞社 論説委員)
1949年、東京都生まれ。東京工業大学大学院修士課程修了。専門は原子核物理学。1974年に日本経済新聞社 入社。編集局の産業部を経て科学技術部記者に。科学技術政策やハイテクなど科学技術分野全般を取材。1986年―89年にワシントン支局特派員として科学技術全般、環境問題、核軍縮問題、外交などを担当。1999年に日経サイエンス編集長、2002年に科学技術部長を歴任後、2004年3月から現職。論説委員として科学技術政策、地球温暖化防止をはじめとした環境政策、原子力政策、食品安全問題の論評を担当している。
■1回目「環境と原子力をどう考えるか」
世界のエネルギー需給とエネルギー源の構成を踏まえたうえで、自然エネルギーと原子力の将来性、問題点を探る。環境派は反原子力の立場をとる傾向があるが、自然エネルギーで脱化石燃料ができるのか、環境と原子力は相容れないのか、原子力が抱える問題とは何かを解説していただきます。世界的な原子力回帰の兆しを紹介しながら、安全性への不信、廃棄物問題など、根深い問題をひもとく。欧米と日本の問題意識の差などにも言及していただきます。
■2回目「原子力の抱える問題点と日本の課題」
地球温暖化防止の枠組みづくりの交渉とオバマ米政権発足後の交渉の展開などを考察しつつ、原子力の扱いについて考えます。温暖化防止には原子力が不可欠との認識が広がりつつあるが、問題は米国やロシア、フランスなどによるインドへの原子力協力など、核不拡散への配慮を無視することはできません。原子力をめぐる国際社会の動きに対し、唯一の被爆国である日本はどう対処し、何を決断すべきか、これも喫緊の課題です。パキスタンによる核の闇取引、北朝鮮の核実験、イランの核開発疑惑などもあり、途上国のエネルギー需要の増加を原子力で補うという考え方には抵抗も強い。以上のような問題点と課題を踏まえながら、世界と日本が直面する原子力問題を考察していただきます。
【日 時】
1回目 2009年2月17日(火)15:00~17:00(開場14:30)
2回目 2009年3月24日(火)14:00~16:00(開場14:30)
【会 場】
環境パートナーシップオフィス(EPO) 会議室
東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山B2F TEL 03-3406-5180
【受講料】
1回につき 一般 2,000円 (主催、後援団体の会員 1,000円)
1、2回を一括でお申し込みの場合、一般3500円の割引になります
【定 員】
60名 (定員になり次第、締め切らせていただきます)
主催:財団法人地球環境財団
後援:中間法人ディレクトフォース
【お申し込み先】
財団法人 地球環境財団
http://www.earthian.org
東京都中央区八丁堀4-4-5 市川ビル4階
TEL 03-6222-0778
info@earthian.org