WWFが2年に一度発表しているこの報告書は、失われ続ける世界の生物多様性の現状と、人間の消費による地球環境への負荷の増大を明らかにするものである。1970年以降、陸、海、淡水の自然の豊かさは58%減少。一方で、その原因である人間の消費は拡大の一途をたどり、今や年間で地球1.6個分に相当する資源が利用されている。WWFはこの報告書の中で、現状に対して警告を発すると共に、この問題の解決をどのように目指すべきなのか、その考え方を示している。この報告書は、2つの大きな指標「生きている地球指数(LPI:地球上の生物多様性の豊かさを示す指数)」「エコロジカル・フットプリント(人類が環境や資源を消費することによる、自然界への圧力を示す指数)」を設定している。 |
書籍情報
書籍名; | 生きている地球レポート2016 新時代のリスクとレジリエンス (原題 Living Planet Report 2016 Risk and resilience in a new era) |
発行元; | WWF |
発行年; | 2016年 |
テーマ; | 生物多様性、POST2015/SDGs |
※【海外事例<書籍>】は、書籍や調査レポートなどを通して、海外事例を紹介するコーナーです。