本書は、食糧や燃料の確保のための耕作地が拡大し、土地利用による環境負荷が世界中で増加傾向にあることを示した地球規模の包括的な推計レポートで、消費を持続的な供給と均衡させるための必要性と選択肢について論じています。
農地拡大の限度を試算したうえで、2050年までの農地拡大の面積をその範囲をしめす方策として、国レベルで地球規模の土地利用管理システム(国内消費のために使われる海外を含めた土地利用のモニタリング、各国ごとの長期的な資源消費量の設定、施策の実施と評価)が必要だとしています。 また、持続可能な土地利用を進める政策オプションとして、農場単位でのキャパシティビルディングや、都会と地方の両面から行う資源管理のサポート、国ごとの資源管理の枠組みの設定、国際機関によるグローバルな資源管理のサポートなどが挙げられています。 |
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書籍情報
書籍名; | 世界の土地利用評価:消費を持続的な供給と均衡させるために (原題Assessing global land use: balancing consumption with sustainable supply) |
発行元; | UNEP国連環境計画 |
発行年; | 2014年 |
テーマ; | POST2015/SDGs、エネルギー、持続可能な土地利用 |
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