概要
宮崎は太平洋に面して長く遠浅の砂浜の続く海岸線があり、そこにはさまざまな植物や動物をはぐくむ豊かな生態系がある。5月から8月にかけてはウミガメが産卵するために上陸してくる。
1970年代・1980年代の国土開発がすすんだ時期には生産性の低い土地とみなされ、宮崎では、砂浜には港が建設され、砂丘には道路が敷かれ、海岸林の中にはホテルやゴルフ場など開発が進み、自然環境が変えられてしまった。
こうした事態に対抗するために、行政や専門家と市民が対話しながら整備していった方がよいと考え、ひむかの砂浜復元ネットワークという団体を作った。まずは状態を正確に把握する必要があると考え、調査を行い、正確なデータを集め始めた。集めたデータを元に、行政に対して意見を発信している。3年前からは、行政関係者と市民が集う海岸勉強会や市民談義所が開催されるようになった。まだ専門家が入っている段階ではないが、市民も一緒になって調べていくような流れができてくれば、宮崎独自の砂浜保全の方策が見えてくるのではないかと思っている。
パートナーシップのポイント
複数の市民団体が連携しながら得意分野の調査を重ね、年に1回シンポジウムを開きながら情報交換を行うことで行政との対話ができるような環境を整備している。
カテゴリ
様々な主体間の連携・協力関係によるもの
テーマ
生物多様性
主体
□主体
ひむかの砂浜復元ネットワーク
□パートナー
宮崎野生動物研究会