概要
特定非営利活動法人 生活工房つばさ・游は、環境と共生し、人と人のつながりや互酬性を大切にする永続性のあるコミュニティーを創るため2000年10月に主婦3人、出資金10万円/人によって任意団体として設立され、2009年にはNPO法人化を果たす。
東京から電車で1時間10分、人口3万人の「私たちのまち」という意識の持ちやすい小川町を舞台に、町で暮らしていくのが楽しくなるような様々な生活情報をエコロジーとジェエンダーの視点で切り取ったミニコミ紙「小川町マップ」を発行中年4回、小川町周辺の新聞折込チラシに入れて配布されている)。情報はホームページ や日刊メールマガジンなどでも配信されている。
 |
有機農業を基盤とした「食」と「エネルギー」の創造を目指している。 また、埼玉県小川町の有機農家と契約を結び、地元の市民や企業が有機農業を支援しながら環境を守るCSA(コミュニティ・サポーテッド・アグリカルチャ)活動の仲介。里山保全活動を通して山(仙元山)-川(槻川)-田んぼ(下里集落)を結ぶプロジェクトの仲介。(安全な食料生産の為には栄養豊富で安全な水が不可欠) 平成22年からは農的資源のマネージメントコーディネーター養成のための人材育成塾を開催。地域視点、特に農的視点を分析し、マネージメントやコーディネートの出来る人材の育成に努めている。 |
他に、小川町の有機農家(霜里農場など)と市民の協働による日替わりシェフレストラン「小川の野菜が主役日替わりシェフレストランべりカフェつばさ・游」や藤屋精肉店との協働企画「小川町コロッケ」、地元有機農家と地元豆腐屋による「ぴっかり豆腐」の商品開発など、さまざまな事業を企画運営している。 「食」と「エネルギー」自給循環型農場・霜里農場見学会を主催し、市民に持続可能な社会の有り様や環境問題を提起。脱石油社会を目指して農業生産に使うエネルギーを自給化するために「農機具SVO(ストレート・ベジタブル・オイル)化講習会」を開催。新規就農者支援のために企業CSRを活用し「生産者と消費者による有機農産物提携事業」の仲介。 |
 |
その他にも、市民出資で支える生ごみ資源化(バイオガス)事業や子どもたちを対象とした環境出前隊派遣事業、手漉き和紙を使ったごみの出ない「30世紀につながる七夕まつりプロジェクト」などを行っている。
パートナーシップのポイント
理事長の高橋優子さんが中心となり、さまざまなセクターの人たちとのつながりを構築して活動を展開している。 農村と都市の間にある時間軸や価値観のコミュニケーションギャップを取り除くために農家と都市生活者の間に立ち、相互交流の仕掛けを作り、数年をかけて相互扶助の関係を構築した。 ap bankに相談、活動主旨に賛同を得て活動資金を調達した実績もある。 また、市民自らが地域の環境を守る事業にお金を出資し環境を守っていく仕組み=市民出資の仕組みを構築した。 |
 |
カテゴリ
様々な主体間の連携・協力関係によるもの
テーマ
持続可能な地域づくり
主体とパートナー
□主体
特定非営利活動法人 生活工房つばさ・游
□パートナー
地元企業や都市消費者、市民、プロボノのボランティアスタッフなど
参考サイト
□ つな環17号 鼎談「安心して暮し続けられる地域をつくろう」
□ 小川町まっぷ