環境省と国連大学サステイナビリティと平和研究所は、仙台市で開催される「第1回アジア国立公園会議」(平成25年11月13日から17日)に先立って、国際シンポジウム「生態系を基盤とした防災・減災」を開催します。
アジアは、地震、津波、洪水、土砂崩れ、山火事等の自然災害が集中する地域です。これには、気象学的要因や地質的要因に加え、人口増加や沿岸都市域の拡大、不適切な土地利用、生態系の劣化などが大きな要因となっています。生態系を基盤とする防災・減災は、一般的に人工構造物に頼る対策に比べ、整備・維持費用が安く、また景観向上や地域住民の生計への貢献などの副次的な便益が見込めますが、アジア地域においても取り組みが十分に進んでいない分野であり、その効果的な活用は地域共通の課題となっています。
本シンポジウムでは、第1回アジア国立公園会議に参加するために来日した海外からの有識者と東日本大震災の復興に携わった国内の有識者による基調講演とパネルディスカッションを通じ、生態系を活用した防災・減災を進めるための課題と方向性を検討します。
○日 時:平成25年11月12日(火)14:00-17:00
○会 場:国連大学 ウ・タントホール
○主 催:環境省、国連大学サステイナビリティと平和研究所(UNU-ISP)、国際自然保護連合(IUCN)
○共 催:地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
○言 語:日本語・英語(同時通訳付き)
○参加費:無料
申し込み
申し込み締め切りました。
プログラム案
司会:渡辺綱男 (国連大学サステイナビリティと平和研究所 シニア・プログラム・コーディネーター、地球環境パートナーシッププラザ(GEOC) コーディネーター)
開場:13:30
14:00-14:10 開会挨拶
・環境省代表
・チャン・シンシェン IUCN会長
14:10-14:50 基調講演
・武内和彦 国連大学上級副学長/中央環境審議会会長
「レジリエントな自然共生社会に向けて」
・トレバー・サンディス IUCN世界保護地域プログラム長
「いのちを支える保護地域の役割」
14:50-15:00 休憩
15:00-17:00 パネルディスカッション
テーマ「生態系を活用した防災・減災を進めるために」
コーディネーター:
・涌井史郎 国連生物多様性の10年日本委員会委員長代理/東京都市大学教授
パネリスト:
・中静 透 東北大学大学院生命科学研究科教授
・星野一昭 環境省 自然環境局長
・松岡由季 国連国際防災戦略事務局(UNISDR) 駐日事務所代表
・トレバー・サンディス IUCN世界保護地域プログラム長
・ラディカ・ムルティ IUCN DRRプログラムコーディネーター
・田中規夫 埼玉大学大学院理工学研究科教授
ほか