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【開催報告】3/5(木)~6(金)令和7年度 地域循環共生圏づくり支援体制構築事業 中間支援ギャザリング

 

 令和7年度地域循環共生圏づくり支援体制構築事業に取り組む全国26の中間支援主体が対面で集まる「中間支援ギャザリング」を開催しました。
 地域循環共生圏づくり支援体制構築事業は中間支援主体と活動団体の2団体1セットとして、公募・採択する事業であり、一部の活動団体も任意参加いただきました。各地の取組をサポートする地方事務局(地方環境事務所・EPO等)及び全国事務局(環境省地域政策課・GEOC・ERCA等)も併せ、2日間でのべ112名が参加しました。
 今年度各地域で取り組んだ地域循環共生圏づくりのプロセス、その過程における中間支援の内容、成果等について振り返り、今後の取組について考える2日間といたしました。1日目は地域循環共生圏づくりと親和性の高い取組を行っている全国組織などにもオブザーバーとして参加いただき、言語化しにくい中間支援の実態を深掘りするトークセッションと、今年度取組を行った全国26地域の担当者と直接やり取りができるポスターセッションを行いました。2日目は、中間支援主体と活動団体、地方・全国事務局の直接的関係者に参加者を絞り、中間支援主体同士の今年度振り返りを実施いたしました。
 本事業に取り組む中間支援主体が全体・対面で集まる貴重な機会であることから、振り返りのみに終わるのではなく、各団体同士の交流、情報交換を促し、共生圏づくりに取り組む団体同士のネットワーク強化につながることを留意しました。

 

開催概要

日 時   2026年3月5日(木)14:00~17:30
  2026年3月6日(金)09:30~12:30
会 場   御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター
  (1日目:sola city Hall EAST、2日目:Room-C)
主 催   環境省、地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
参加者   2日間のべ112名
  • 地域循環共生圏づくり支援体制構築事業に取り組む26の中間支援主体
  • 地域循環共生圏の創造に向けた有識者会議委員
  • 地方事務局
  • 環境省地方環境事務所
  • 地方環境パートナーシップオフィス(EPO)
  • いであ沖縄支社
  • 全国事務局
  • 環境省地域政策課
  • 地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
  • 環境再生保全機構(ERCA)
  • オブザーバー(一部の活動団体等)

 

プログラム

【1日目 3/5(木)】
時 間 プログラム
14:00~14:20   開会・オープニングトーク
14:20~15:00   トークセッション① 「目に見える困りごと」を解決する、中間支援の技と工夫
15:00~15:30   休憩・ポスターセッション(前半)
15:30~16:10   トークセッション② 「目に見えない土台」を作る、中間支援の技と工夫
16:10~16:35   休憩・ポスターセッション(後半)
16:35~17:15   トークセッション③ 中間支援同士の補完関係
17:15~17:30   クロージング
18:00~20:00   参加者交流会

【2日目 3/6(金)】
時 間 プログラム
09:30~09:40   オープニング・導入説明
09:40~10:15   グループディスカッション(前半)
  • テーマ① 中間支援主体として身につけたこと、学び
  • テーマ② 共生圏づくり継続に必要な支援のポイントとは
10:20~10:50   グループディスカッション(後半)
  ※同テーマ
10:50~11:10   発表準備
11:10~11:55   90秒ピッチ ※中間支援主体より
  「私たちが支援できること、私たちが支援してもらいたいこと」
11:55~12:10   2026年度事業説明
12:10~12:30   総評コメント・クロージング
    集合写真撮影

1日目の主な内容

トークセッション① 『「目に見える困りごと」を解決する、中間支援の技と工夫』

 具体的な地域課題解決に必要な資源や解決策を可視化し、それらを地域内外から調達・強化する中間支援機能(資源連結・課題解決策提示)に焦点を当て、実践事例を深堀しました。

  コーディネーター EPO北海道 溝渕清彦氏
  スピーカー NPO法人ezorock 草野竹史氏
一般社団法人HLL 岡本泰志氏

 議論されたこと

  • 私たちには若い人を地域の農園などに連れていく技がある。まずはそのまちの歴史を紐解き、若い人たちの参画を促すことで対話の場が作りやすくなる。若者とまちの人との間に信頼関係が生まれると、困っていることを打ち明けてくれる、情報があつまるようになる。
  • まちの人から声が上がるのを待つというスタンスを取ることで、地元の人たちの主体的な姿勢が生まれ、地域ビジョンを描くという町全体としての大きな動きにつながっている。
  • 自分たちが持っていないものを外から引き寄せられないか、金融機関など外部の会合に参加してみることは大事にしている。
  • 外部から支援に来ようとする方が本気で地域のことを考えているかどうかの見極めをする役割がある。その見極めをしたうえで活動団体に紹介、まず話を聞いてみたいということであればおつなぎする、というように間に立っている。
  • 中間支援主体の立場として、目に見えないものを見透かそう、見通そうとする視点が重要だと感じた。

トークセッション② 『「目に見えない土台」を作る、中間支援の技と工夫』

 地域や団体内部で抱える課題の整理・可視化段階の寄り添いから、対話の場づくりを通じた協働の下地作りにおける中間支援機能(プロセス支援・変革促進)に焦点を当て、実践事例を深堀しました。

  コーディネーター きんき環境館 岡見厚志氏
  スピーカー 一般社団法人TOMOSU 中島章氏
認定NPO法人とくしまコウノトリ基金 森紗綾香氏

 議論されたこと

  • やりたい気持ち、種火が消えないように進捗確認や困りごとを共有しあう場を3か月に1回設けている。また年に1回、様々な属性や年代の方を集めた合宿を開催しており、目に見えない信頼関係を作り、自分たちの潜在化している想いを表面化する場になっている。
  • 消費者だった側が、イベントをやってみる表現者側に代わっていく仕掛けを作る。いろいろな人と接点を持ちながら、応援しあえる関係性が地域の中で増えてくると、新しいことが生み出される。
  • 例えば保有している土地を生かし切れていない人に対して、講座という形で参加の機会を開くなど、多様な人たちの「地域社会と関わりたい」をサポートする。「何かやりたいが、何ができるか分からない」という人たち同士がワークやゲームを通じて、それぞれがやってみたいことをお互いに具体的していくプロセスをつくっていく。
  • 活動団体の中心人物に対して、仲間を見つけて一緒に動くための働きかけをした1年だった。当初は1人だったため動きやすい一方で、周囲からの依頼に応えようとし過ぎて本来やりたかったこととずれやすい。3人チームになったことでしっかりと議論が積みあがっている。
  • やりたいことを掘り起こしていくよりも、できないことの障壁を取り除いてあげる。できることと難しそうなことの交通整理をすることが地味だけど大切。

トークセッション③ 『中間支援同士の補完関係』

 行政と民間といったセクター間や環境とまちづくり、福祉といった異なる分野間、または世代間などにおいて、それぞれが得意とする中間支援の補完関係についてディスカッションしました。

  コーディネーター EPO九州 佐藤直哉氏
  スピーカー 一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン 川鍋一樹氏
一般社団法人Beacon JAPAN 大森愛氏

 議論されたこと

  • 研究機関の必要性について。海と森はつながっているということは感覚的に理解されても、指標化しにくいもの。分かることと分からないことについて地域の人たちと共通理解を持つ。研究者の切り口が入ることで、当たり前の自然を面白いものとして見てくれるようになる。
  • 研究会を作ることで、外部に発信して色々なステークホルダーを巻き込むことができる。自分たちはこういう未来を描いている、地元を中心に活動することで世界にもこんないいことがあるということを伝え続けて共感者を得る。
  • 環境は儲からないということについて。杉ハーブティーの販売を始めたことで飲食店とのつながりが増えた。興味を持ってくれた店の方が杉を使ったフルコースを作ってくれるなど、杉の木材という価値だけでなく違う形でビジネスが広がっている。
  • 地銀に対して折に触れて報告をしていたところ、シンポジウムで行政が呼ばれるという逆輸入が起きた。地銀や地域の人たちも、大きなところが目を向けてくれる場所はどういう所なのか、興味を持ってくれているなら自分たちも足元で頑張ろう、実証実験の場に使おう、という流れができている。

ポスターセッション③

 各トークセッションの間に、前半と後半に分けてポスターセッションを行いました。
 より多くの団体と接点を持っていただけるよう、自由に移動できる形式にいたしました。

 

2日目の主な内容

 事前に作成頂いた「中間支援振り返りシート」を元に、以下の2つのトークテーマについて、メンバーを入れ替えて意見交換しました。

 
  • トークテーマ
  • テーマ① 中間支援主体として身につけたこと、学び
  • テーマ② 共生圏づくり継続に必要な支援のポイントとは

  • グループ分け
  • 前半:支援スタイル別(資源連結、問題解決提示、プロセス支援、変革促進)
  • 後半:活動規模別(集落・超小規模、小規模町村、生活圏域、中規模都市、都市文化・クリエイティブ、県域・システム)

 その後、各中間支援主体から90秒で「私たちが支援できること、私たちが支援してもらいたいこと」というテーマでプレゼンテーションを行っていただいた。発表内容(抜粋)は以下の通り。

  • 地域の主体をどんどんつないでいく、巻き込むことを行っている。参加型の発電所作りに取り組んだ際に、寄付を募りお米でお返しする等のプロジェクトを行った。プロジェクト単位の資金調達や地域循環の仕組みを皆さんにも使ってほしい。一方、若い世代を巻き込むという点については困っている。視察よりも短い交換留学のような形で現場に入り込む経験をしたい。
  • 議論をするときにメモを取ることが大事。書いて受け止めることが議論の質を上げる意味でも良いと思っているため、ぜひ真似してほしい。また、相互交流を促進していくことが皆さんと一緒にレベルアップすることと感じているため、この関係性が終わらないように相互交流の促進をお願いしたい。
  • 1人ひとりのやりたいことをコツコツと解いて回って、翻訳して回るという役割を取っている。高齢の方も若い方も、難しいことを分かりやすく地域の人たちに伝える活動をぜひ皆さんもやっていただきたい。一方で、中間支援を行うための財源が手当してもらえないのか、国が何かモデルを作り提示していかないとこの事業は続かないでのではないか、ということを支援してほしい。
  • 公共的な視点や信用力は得意であるが、色々なジャンルや分野をまたがる動きが難しい。また、事業の進め方に関しても、試行錯誤しながら、手探りで形を変えながら取り組むやり方が苦手。公民とのかかわり方でも一線を引いてしまう部分がある。組織の中と外でグラデーションを作れる人を育てていきたい。
  • 地域には色々な資源があり商品開発を使用という話があるが、最初の一歩を踏み出すにはお金と人が不足している。ガバナンスの知識やビジネスにつながる機会を一緒に作っていけたらと思っている。
  • なぜその事業をやりたいのか、なぜお金が必要なのかを突き詰めること、地域の方が腑に落ちるまで対話を重ねること、他の地域ではどういうことを行っているのか徹底的にリサーチし、1人にならないことを大切にしている。

 

参考:令和7年度 地域循環共生圏づくり支援体制構築事業 採択団体一覧

地 方 中間支援団体 活動団体
北海道   NPO法人ezorock   浜益地域循環共生圏推進協議会
  北海学園大学   一般社団法人豊富町観光協会
  株式会社地域価値協創システム   株式会社大雪を囲む会
東 北   一般社団法人ゴジョる   株式会社かまいしDMC
  一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン   合同会社もものわ
  西川町地域資源活用イノベーション推進協議会   ツキノワ合同会社
関 東   認定NPO法人セカンドリーグ茨城   特定非営利活動法人友部コモンズ
  社会事業化団体SHE   NIIGATA MUSIC LABORATORY
  新潟市   株式会社and three
中 部   合同会社ローカルSDクリエーション   エコ・グリーンツーリズム水の里しらやま
  認定NPO法人長野県NPOセンター   芋井地区住民自治協議会
  半田市   半田市地域循環共生圏推進協議会
近 畿   エネシフ湖北   ともすラボ
  梅小路クリエイティブプラットフォーム   一般社団法人DESIGN KYOTO
  一般社団法人TOMOSU   奈良コクリ!実行委員会
中 国   株式会社市民エネルギーとっとり   労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団
  さんいんみらい事業所
  一般社団法人HLL   一般社団法人フウド
  一般社団法人地域商社あきおおた   特定非営利活動法人広島横川スポーツ・カルチャークラブ
四 国   認定NPO法人とくしまコウノトリ基金   一般社団法人とくしまCSA風土
  NPO法人ふたみラボ   双海町翠地区ほたる保存会
九 州   一般社団法人Beacon Japan   唐津市
  公益財団法人地方経済総合研究所   株式会社あさぎり商社
  NPO法人HUB&LABO Yakushima   合同会社モスガイドクラブ
沖 縄   琉球大学   中部地区和牛改良組合
  コラコラ(coralcollabo)   合同会社lagom(ラーゴム)
  八重山離島の物流課題解決プロジェクト   八重山離島配送協議会

 

集合写真