【開催報告】10/9(水) 第1回 GEOC次世代意見交換会

開催概要

|日 時|2024年10月9日(水)16:00~18:00

|会 場|GEOCセミナースペース

|主 催|環境省、地球環境パートナシッププラザ(GEOC)

|参加者|

○次世代メンバー5名

 鈴木 さやか(百姓/ソーシャルデザイナー)

 池田 日陽(環境ロドリゲス第25代幹事長/Green Innovator Academy3期生/早稲田大学 4年生)

 向山 遥温(NPO法人 夢ノ森伴走者CUE代表)

 富田 凜太郎(Climate Youth Japan/東京大学大学院 2年生)

 志村 怜音(緋熊と黒潮 事務局/中央大学 4年生)

○Japan Youth Platform for Sustainability(JYPS)2名

 川田 采奈(政策提言部 統括/GEOC運営委員)

 遠山 未来(政策提言部 副統括)

 

次世代意見交換会は、ユースと一緒になって意見交換の場をつくりながら、ユースとの協働のあり方を模索する実験的な機会です。

第1回次世代意見交換会の前半は、今年度閣議決定された第六次環境基本計画で描かれている「新たな成長」について、ワークショップ形式で意見交換しました。後半では、前半で議論したことについて、自分たちの周りにいる身近な人たちにどのように共有できるとよいか、それぞれの考えを共有しました。

開催内容

 

 

 

次世代意見交換会開催前から、各参加者の人となりが分かるよう自己紹介シートをつくり、少しでも安心して意見交換できる場づくりを意識しました。

当日、グループでの意見交換に入る前に、環境省より第六次環境基本計画の概要を説明する時間を設け、前半のワークショップを実施。「自分」「経済・社会」「環境」の3つの視点で、2030年の‘‘ありたい状態‘‘を書き出し、そこから自分たちに何ができるかを考えました。

環境教育の充実、労働者の人権が保障されたうえでの環境保全、自然体験、ネイチャーポジティブの達成、自立・分散型社会、少子高齢化に対応した社会など多岐にわたる意見が共有され、時間が足りなくなるほどの盛り上がりでした。

 

参加したユースからは、同じ団体に所属していてもメンバーそれぞれ環境・社会課題に対して多様な視点をもっていること。だからこそ、団体内で対話の機会をつくり、多様な視点を踏まえて活動の方向性を考えられることが意見として出ました。

また、地域の「おたすけまん」という立場で、「自分」「経済・社会」「環境」という視点を統合的に捉えた具体的な地域での活動共有もありました。

ワークショップ後に共有された感想では、利他的な行動をすること自体が利己的なものだという発想が新鮮だった、などという意見がありました。

最後は、これまで議論したことについて、自分たちの周りにいる身近な人たちにどのように共有できるといいか考え、以下のような意見が交わされました。 

・所属している2つのコミュニティのうち、環境保全に対して距離を感じている人が多いコミュニティでの自分の考えの共有を試みてみる

・自分の論理を押し付けないことが情報発信をする上で大事

・「環境」ではなくても、何らかの社会課題に関心を持っている人とはどこかで接点がある

・相手が好きなことや大事にしていることと、関連付けて情報を共有することで関心が広がっていく

・環境に興味のない人たちが、環境問題に取り組むコミュニティに入っていきやすい仕組みづくり

環境問題に関心のあるメンバーが集まりながらも、労働や教育・地域コミュニティなど、環境問題に限らず包括的に議論がされた場になりました。

【GEOCスタッフの所感】

ワークショップ形式の意見交換会にすることで、3つの視点のつながりが可視化され、環境・経済・社会の統合的向上という「新たな成長」の意味を具体的に理解できたように思います。

また、環境問題以外にも視野を広げて意見を交わすことで、自分とは違う視点で興味関心をもつ人たちに対しても、どのように考えを共有できるか考えることができたようにも思います。