書籍案内

書 名 「はかる」ことがくらしに与える影響の研究~東南アジア農村部を脅かす影の力~
投稿団体 メコン・ウォッチ
価格 0円
著名・編集者 松本悟、東智美、木口由香
発行者
出版社 メコン・ウォッチ
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発行年月日 2009年11月01日
ISBNコード
サイズ
ページ数 0
入手 ダウンロード配布
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紹介文 「はかる」ことが、アジアの農村で人々のくらしを脅かしているのではないか。
私たちは、メコン河流域の国々で住民と活動する中で、そんな疑問を抱きました。
身長を測る、満足度を量る、経済成長を計る・・・私たちはくらしの中のいろいろな場面で、何かを「はかり」、また誰かに「はかられ」ています。「はかる」 ということは何かを比べたり評価したりする際に日常的に行っている作業で、必要性は論じても、それが及ぼす影響を深く考えることはほとんどありません。特に開発が行われる際、その便益についてさまざまなことが部外者によって「はかれる」ことになります。しかしその方法は、開発される側の住民生活を汲み取るものではなく、人々の生活を破壊してきた事例が数多く見られます。
しかし今までは、どのように生活を「はかる」のか、という方法論が研究されることがあっても、それが「はかられる」側のコミュニティに何をもたらすのか、という「機能」は問題にされてきませんでした。この研究では、「はかり」の「機能」に着目しながら、「はかる」ことが人々のくらしに与える影響を、メコン・ウォッチが活動の中で関わっている事例から考えてみよう、という試みです。取り上げた事例は、ラオス北部ウドムサイ県で行なわれた「土地・森林委譲事業 (LFA)」と、タイ東北部ウボンラチャタニ県に建設されたパクムンダムの2つです。
(*)本書は財団法人トヨタ財団の2006年度研究助成事業として発行いたしました