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環境セミナー 地球温暖化防止と野生生物保護の折り合いを考える ~人にも野鳥にもやさしい風力発電とは~

北海道

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 現在、北海道内の風力発電用風車は建設中も含めると200基を超え、安定して強い風が吹く海
岸沿いに多く設置されています。その一方で、海岸線や岬は渡り鳥の飛行ルートであることも多
く、野鳥と風車との衝突(バードストライク)など、風車建設に際しての生態系への影響等が懸
念されています。
 温暖化防止のためには風力をはじめとする再生可能エネルギーの導入を急ぐ必要があります
が、一方で、生態系への影響を無視してそれを進められるわけではありません。このジレンマを
いかにクリアしていくか、このセミナーでは風車側、野鳥保護側からそれぞれ専門家をお招きし、
海外事例も参考にしながら折り合いを考えていきます。

[日時] 12月12日(日)13:30~16:30
[場所] ホテルポールスター札幌 2階 コンチェルト
 (札幌市中央区北4条西6丁目)
[主催] (財)前田一歩園財団、(財)北海道環境財団
[後援] 北海道、札幌市(いずれも申請中)
[内容]

・高田 令子さん(ニムオロ自然研究会 事務局長)
「バードストライクの現状~北海道内での独自調査の結果から~」
 風力発電施設の建設・稼動によって、どの程度の影響が野鳥に及んでいるのでしょうか?北海
道内に立地する風力発電施設の現地調査から得られたデータを元に、風力発電施設が野鳥に影響
を及ぼしている事例を紹介していただきます。

・白木 彩子さん(独立行政法人 日本学術振興会 科学技術特別研究員)
「風力発電施設のオジロワシ・オオワシへの影響を考える」
 現在の風力発電施設の設置は野鳥を含めた生態系への影響をしっかりと考慮したうえで行わ
れているのでしょうか?野鳥保護の重要性や生態的特性を理解してこそ、野鳥への影響(可能性)
や現在の問題点が見えてきます。これらを研究者の立場から話題提供いただきます。

・鈴木 亨さん(NPO法人 北海道グリーンファンド事務局長)
 「地球温暖化防止と自然環境を保全するには」
 地球温暖化を防止するために、なぜ風力発電施設を増やしていく必要があると言われているの
でしょうか?これらの背景とともに、市民出資の風力発電施設の意義やその活動を紹介していた
だきます。また、風力発電事業者の立場から、自然保護との両立に向けた方策を提案していただ
きます。

・池上 佳志さん(北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター 助手)
「風力発電促進と自然保護の両立にむけた土地利用のあり方~ドイツの事例から~」
 自然エネルギー推進に伴って多くの風力発電施設が建設され続けているドイツの先進地事例
を紹介していただきます。日本よりも多くの風車が立ち並ぶ地域の現状とこれからの取り組みに
ついて、特に風車の建設推進と自然保護のバランスをとる可能性がある「風力発電を優先して行
う地域」を指定する土地利用政策についてお話しいただきます。

[対象] 広く一般の方を対象としています。
 ※写真等を交えた、わかりやすい講演です。お気軽にご参加ください。
[定員] 80名(申し込み先着順)
[参加費] 無料
[申し込み方法] 氏名、所属、電話番号(携帯電話等、日中に連絡がつき易いもの)、
 『12月12日環境セミナー申し込み』を明記の上、下記までご連絡ください。
[申し込み・問い合わせ先]
 ・前田一歩園財団自然セミナー係
   tel 0154-67-2207、E-mail:akanko@ippoen.or.jp
 ・北海道環境財団 担当:山本
   tel 011-707-7011(月~金)、011-707-9025(土・日)
   fax 011-707-7770、E-mail:yamamoto@heco-spc.or.jp