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第2回湧水保全交流フォーラム ~「湧水環境」の保全手法をさぐる~

埼玉県

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** 第2回 湧水保全交流フォーラム **
  ~「湧水環境」の保全手法をさぐる~

 湧水の価値は、近年ようやく認知されるようになって来ました。「湧水」は、水循環過程のなかで地下水と地表水の接点であり、特殊な生態的環境をもつ重要な場所です。

 湧き水というと、厄介でじめじめした場所というマイナスイメージもあり、開発の対象となることも多くありました。一方で貴重な水源として、また寺社や庭園の名泉として大事にされてきました。

 しかし、長く守られてきた名泉ですら危機にさらされる事態も起きています。湧水を保全するためにはどのようにすればよいか、まだ法的、政策的な位置づけが十分にできていません。また、保全のための研究も進んでいません。

 湧水保全交流フォーラムは、こうした現状を踏まえ、「湧水環境」とその価値を正しく把握し、今後の保全の手立てを考える交流の機会にしたいと思います。

 昨年の第1回の国分寺市に続き、今回は新河岸川水系の白子川湧水群がある埼玉県和光市にて開催いたします。皆様どうぞご参加ください。

日時: 平成16年3月7日(日)10:00~17:00
場所: 和光市中央公民館(埼玉県和光市中央1-7-27)
定員: 50名
申込: FAX:048-464-5545(須貝)
参加費:1,000円(資料代)
主催: 湧水保全ネットワーク
後援: 白子川流域環境協議会(練馬区・板橋区・和光市)

プログラム:
<第1部>フィールドワーク「白子川湧水めぐり」10:00~12:00
 白子周辺の湧水と湧水タンクを見学(白子川と流域の水環境を良くする会)

<第2部>シンポジウム「湧水とその環境を学ぶ」13:00~15:15
【司会進行】星野順子(湧水保全フォーラム・みずとみどり研究会)
【基調講演】森 誠一(岐阜県立大学教授)「湧水環境の確立に向けて」
【話題提供】
 開発法子((財)日本自然保護協会)「白子川の湧水と生態系」
 小倉紀雄(東京農工大学名誉教授)「水質から見る湧水」
 末永和幸(末永環境地質調査事務所)「水文地質と湧水」
※研究的な観点から湧水環境を共有するために、「湧水環境宣言」を打ち出します。

<第3部>ワークショップ「湧水保全の事例と手法」15:30~17:00
【コーディネーター】神谷 博(湧水保全ネットワーク・水みち研究会)
【出席予定者】
 湧水保全ネットワーク参加市民団体及び個人、環境省環境管理局水環境部、国土交通省建設局河川部、埼玉県水環境課、東京都建設局河川部、東京都環境局多摩環境保全事務所、世田谷区烏山総合支所まちづくり課、ほか
【内容】
 保全の先進事例の分析を通して、市民、自治体、国はどうすればよいのか、保全制度や再生・回復、トラスト等の手法を探ります。話題提供は、小金井市の地下水及び湧水を保全する条例、世田谷区烏山寺町の宙水保全、東久留米の湧水保全条例づくり等を予定しています。

以上