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2003年度「産業と環境」国際シンポジウム「環境管理会計の展開とグリーン・サプライ・マネジメント」

兵庫県

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企業が環境経営を促進していくためには、経済活動と環境保全活動の連携が不可欠です。環境会計はそのための有力な手段であり、企業外部への情報提供や内部管理のツールとして発展してきました。内部管理面で活用される環境会計は、環境管理会計と呼ばれます。

アメリカでは、環境保護庁が1992年より「環境会計プロジェクト」を実施し、多くの手法が開発され、日本の環境会計にも大きな影響を与えてきました。現在、環境保護庁の資金出資によって、テラス研究所(米国・ボストン市)内に「環境管理会計研究情報センター(EMARIC)」が設立され、環境会計の世界的な研究拠点となっております。

IGES関西研究センターでは、2001年の設立以来、環境会計を主要な研究テーマにすえて、日本企業の実態調査、環境会計ガイドラインの改善可能性の検討、マテリアルフローコスト会計を中心とする環境管理会計手法の開発に取り組んで参りました。

本シンポジウムでは、テラス研究所上席研究員でEMARIC所長のデボラ・サヴェージ博士をお招きし、環境管理会計に関する世界的な動向についてご講演頂きます。さらに同研究所主任研究員のマーク・ストウトン博士から、環境管理会計の新たな展開方向であるグリーン・サプライチェーン・マネジメントについてお話し頂きます。パネルディスカッションでは、研究者及び日本の代表企業のパネリストの方々をお招きし、日本とアメリカにおける環境管理会計のフロンティアについて、活発な議論を展開します。