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オンライン講座「環境運動のパブリックヒストリー:持続可能な環境・コミュニティを自分たちでつくる経験」

全国

本講座では、環境運動を担ってきた当事者の方々をゲストに招き、
その人の視点から試行錯誤の経験をお話しいただきます。
運動の記憶を記録にとどめるとともに、運動の経験から最良の部分を取り出し、
私たちの社会づくり、環境づくりに生かしたいと思います。
Part3では、2000年代以降に展開されてきた動きの中から、
持続可能な環境とコミュニティを、ネットワークやAI・ICTの力も生かして、
自らでつくってきた経験をお話いただきます。
具体的には、アグロエコロジー、不耕起栽培、エコビレッジ、生物多様性
保全、AI・ビッグデータ、再生可能エネルギー、ソーラーシェアリング、
香害、化学物質過敏症、南西諸島の軍事化、住民投票などを取りあげます。

[1] 7/11(火)「耕さない農業」で農と食を見直す
金子信博さん(福島大学)
[2] 7/25(火)暮らしから社会を変えるエコビレッジ~北海道余市の挑戦から
坂本 純科さん(NPO法人北海道エコビレッジ推進プロジェクト)
[3] 8/8(火)感じない「香害」と被害者たちの「運動」
松田博美さん(カナリア・ネットワーク全国、(株)ジャパンマシニスト社)
[4] 8/22(火)モバイル端末を用いた市民参加型生物多様性モニタリングの展望
藤木庄五郎さん((株)バイオーム)
[5] 9/5(火)食とエネルギーで地域の未来をつくる~さがみこベリーガーデンの取り組み
山川 勇一郎さん((株)さがみこファーム、たまエンパワー(株))
[6] 9/19(火)石垣島の住民投票~国防で浮き出る境界線と消えゆく声
金城龍太郎さん(石垣市住民投票を求める会)


コーディネーター:松村正治(環境NPO代表、大学教員)

参加費:コース受講9,000円(全6回)、単発受講2,000円、学割1,000円

詳細・お申込み
https://apply.npa-asia.net/items/74897427


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◆第4回 モバイル端末を用いた市民参加型生物多様性モニタリングの展望
開催日:2023年8月22日(火)19:00-21:00 
講師:藤木庄五郎さん((株)バイオーム)
概要:現在、世界の動植物約100万種が絶滅の危機にあるとされており、生
物多様性の保全とその実用的なモニタリング手法の確立が喫緊の課題となっ
ています。近年の深層学習を活用した画像解析技術の進歩は目覚ましく、モ
バイル端末から得られた画像データの解釈を自動化することで、効率的な現
地データ収集のブレイクスルーになる可能性を秘めています。今回のお話で
は、演者がこれまで取り組んできたスマートフォンアプリによる生物モニタ
リングの事業を紹介し、関連する分野を要説することで、生物多様性と経済
社会の今後の関係性について考察を行います。

◆第5回 食とエネルギーで地域の未来をつくる
―さがみこベリーガーデンの取り組み
開催日:2023年9月5日(火)19:00-21:00 
講師:山川勇一郎さん((株)さがみこファーム、たまエンパワー(株))
概要:2012年以降、FIT太陽光発電が爆発的に普及しましたが、他方で大規
模太陽光による環境破壊や地域との摩擦が深刻化しています。脱炭素社会実
現には地域や環境と調和した再エネが必要で、「ソーラーシェアリング」は
エネルギー・農業・地域の課題を解決する可能性を持つ日本初の技術です。
相模原市初・ソーラーシェアリングによる会員制ブルーベリー体験農園「さ
がみこベリーガーデン」の実践を通じて、課題と未来展望を語ります。

◆第6回 石垣島の住民投票―国防で浮き出る境界線と消えゆく声
開催日:2023年9月19日(火)19:00-21:00 
講師:金城龍太郎さん(石垣市住民投票を求める会)
概要:日本政府は、中国の海洋進出や台湾有事への抑止力として自衛隊の
「南西シフト」を進めています。これまで駐屯地のなかった南西諸島にも駐
屯地が造られ、私の住む石垣島にも今年3月に陸上自衛隊駐屯地が開設しま
した。その配備計画をめぐって揺れた島内の状況を、2018年から住民投票を
求めてきた私たちの運動の経緯を通して見て頂きたいと思います。小さな南
の島に、いまの日本の縮図を見ることができると思います。